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銀魂

第28章 なにがあっても自分は自分

銀)「バッ、オメーなんでそんな大事な事黙ってたんだよ‼︎」


悠)「ご、ごめんなさい…」


あたしは初めて銀さんに怒られビクッと身体を震わせ謝る。
すると銀さんはバツが悪そうな顔をして謝ってきた。


銀)「わりぃ。怒鳴って」


悠)「銀さんが謝る必要なんてどこにもありませんよ‼︎あたしが黙ってたのが悪かったんですし…」


銀)「イヤ、俺も強い口調で言っちまったし。…それで悠、さっきの質問の答えだが…」


銀さんはあたしの目を見ながら、手をギュッと握ってきた。


銀)「俺はオメーが悪い奴らの仲間だったろうがなんだろうが気にしねェよ」


悠)「え?」


あたしは少しうつむきがちだった顔を上げだ。


銀)「だってよ、悠がそんな奴の仲間だったとしても悠は悠だろ?優しくて、面倒見がよくて、可愛くて、泣き虫で、鈍感で、人の為ならすぐ無茶する…俺の大好きな悠だ。だから別に悠がなんだろうがそんなの俺には関係ねェよ。それに新八達だってそうだ。お前がどんな奴と関わってきたって今みで通りに接してくれるさ。あいつらは相手がどうだろうと性格をコロコロ変えるような奴
らじゃないだろ?だから悠は何も心配しなくていい」


悠)「銀…さん…」


やっぱり銀さんに話してよかった。
今まで心に鉛が乗ったように重かったけど、銀さんに「どんな奴の仲間だろうがあたしはあたし」って言ってもらって心が楽になった。


あたしは嬉しさのあまりまた、目に涙をためる。


銀)「あー。ホラまたすぐ泣く。おいで…」


銀さんは両腕を広げ優しい声で言う。
そんな銀さんにあたしは飛びついた。


銀)「うぉぁ‼︎」


悠)「銀さん‼︎銀さん‼︎あたし銀さんの事大好き‼︎」


銀)「たっく、さっきまであんな泣きそうな顔してたのにすぐ元気になりあがって…俺も、オメーの事大好きだ」


銀さんとあたしはお互いの背中に手を回す。
そして、触れるだけのキスをした…







悠)「ねぇ、銀さん」


銀)「ん?なんだ?」


悠)「ここで一緒に寝ましょう?」


銀)「は…?ちょ、ええ⁉︎」


銀さんは驚いた顔であたしを見る。

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