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銀魂

第28章 なにがあっても自分は自分

桂)「その時に面白い話しを聞いたと言っていた。・・・その話と言うのが悠が春雨で実験台に使われていた事だ」


銀)「実験台!?」


桂)「あぁ、そうだ。まだなんの実験かははっきりしておらんが、悠には国一つを滅ぼす力が眠っていると高杉が言っていたからな。多分その力の実験だろう・・・」


ヅラは話し終わると腕を組んだ。


悠が春雨の実験台だった?
しかも、国一つを滅ぼす力を持っている・・・


俺はふと前に悠が話してくれた内容を思い出した。


悠)『公子ちゃんを探して春雨に捕まった時、髪の長い天人に『やっと見つけた』みたいな事言われたの・・・』


そういう事だったのか・・・


あぁぁぁぁ!!
ダメだ。
頭がこんがらがってよく分からなくなってきた。


ここは一旦整理をしよう。



悠にの身体には国一つを滅びしちまう力が眠っている。


その力を春雨が悠を使って実験していた。


で、悠が何らかの理由で記憶をなくし、あの時あんな所にいたと・・・


桂)「銀時、大丈夫か。さっきからボーっとしてしているが」


銀)「あ?大丈夫だ。ちっと頭の中がこんがらがったから整理してた」


桂)「そうか、もう平気か?悠の事についてまだ話さなければならん事がある」


銀)「まだあんのか?」


桂)「あぁ。今度はその悠の力を狙う奴の話だ」


銀)「そんなの分かりきってる。春雨だろ?」


桂)「それもそうだが・・・よく考えて見ろ。国一つ滅ぼす力を持っているのだぞ?だとしたら・・・」


俺はヅラの言いたい事が分かり目を見開く。


銀)「まさか、高杉も・・・」


桂)「そのまさかだ。奴はこの国を恨んでいる。そこに、国一つ滅ぼす力を持っている悠が現れたとなると狙うのは目に見えている。現に高杉もそのような事を言っていたしな。・・・銀時、俺の言いたい事分かっておるな」


銀)「あぁ・・・わかってらぁ」


桂)「まらば話は早い。俺も協力する。だから・・・今度は護りきれよ。前のようにはならぬよう・・・」


銀)「・・・余計な御世話だ。つか、俺はお前の協力が無くたって悠の事護れるから。大丈夫だから」


俺は鼻くそをほじりながらヅラに言う。

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