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銀魂

第29章 僕が僕であるために

あるよく晴れた日。


あたしは大江戸公園の前にいた。
因みにあんであたしが大江戸公園にいるのかと言うと・・・


近)「いいかぁぁ!!今回の特別警備の目的は正月でたるみきった江戸市民にテロの警戒を呼びかけると共に、諸君もしっての通り最近、急落してきた我ら真選組の信用を回復する事である!!そこで今回、アイドルの寺門通ちゃんに一日局長をやってもらう事にした!!」


そう、今日一日真選組の局長をやる事になったお通ちゃんのマネージャーをするためだ。


お通ちゃんのマネージャーをするのはあたしだけで、銀さん達は真選組のマスコットキャラをやる予定だ。



それにしてもお通ちゃんホント頑張り屋さんだな。
お仕事のために自分のお金で万事屋にマネージャーとマスコットキャラ頼みに来たんだもん。


あたしは横で立っているお通ちゃんを見ながら微笑む。


その間にも近藤さんの話は進んで行く。


近)「いいかぁ!!お前ら今日はくれぐれも暴れるなよ‼︎そして、お通ちゃん…いや、局長を敬い人心をとらえる術を習え‼︎」


隊1)「ひゃっほォォ‼︎本物のお通ちゃんだ‼︎」


隊2)「サイン、サインくれェェ‼︎」


近藤さんが話し終わると、隊士達は一目散に色紙を持ちながらお通ちゃんにサインをもらおうと駆け寄る。


そんな隊士達を近藤さんは殴り飛ばした。


近)「バカヤロォォォォ‼︎これから市民に浮かれんなという時に、てめーらが浮かれてどーすんだ。あくまで江戸を守る事を忘れるな。すいません局長。私の教育が行き届か無いばかりに…見んな浮かれてしまって」


通)「いえ」


近藤さんは頭をペコペコ下げながら謝る。


つか、近藤さん制服の背中の方におっきくお通ちゃんのサイン書いてあるけど…
自分だけずるく無い?


沖)「あの〜」


あたしが苦笑いしながら近藤さんを見ていると沖田さんに呼ばれた。


悠)「は、はい。なんでしょ?」


沖)「あんた寺門さんのマネージャー?みたいなもんだろ。これ、寺門さんの今日のスケジュールでさァ」


悠)「はい。ありがとうございます」


あたしは沖田さんからスケジュールを受け取り一通りの流れを見る。

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