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銀魂

第29章 僕が僕であるために

ふむふむ。
真選組のイメージを上げるためにこんな事やるのね。


基本的にお通ちゃんの周りには近藤さんと土方さん、そして沖田さんを含めた複数の隊士達が囲むようにしてやるのか。


これじゃぁお通ちゃんが何者かに攫われたりする心配は無さそう。
安心安心‼︎





…じゃなかった。
全然安心できないよ。


だってあたしがマネージャーやってるのバレたら色々ヤバいよね?
怒られるとかじゃすまないよね?


それにマネージャーとしてあたしはお通ちゃんの近くに居ないといけないわけだから、つまりは近藤さん達もあたしの周りにいるって事だよね…


どどどど、どうしよう‼︎



あたしは1人慌てる。
すると、沖田さんがあたしの事を覗きこむように見てきた。


悠)「な、なんですか?」


沖)「イヤ、なんかどっかで見たことあるような顔だなって思いやして・・・」


さっそくばれそうになってるゥゥゥ!!
いつもと違う髪型にメガネかけてるのにばれそうになってるゥゥゥゥ!!


悠)「そ、そうですかね?きっとあたし地味だからそこら辺に居そうな顔してるんですよ」


沖)「・・・そうか。確かにアンタ、地味な顔してますもんね」


沖田さんはそう言うとあたしから視線を外し、お通ちゃんの方を見た。


そこではなんやら今日の事について話しているようだった。


土)「まァ、アンタは何もしないで笑って立っててくれりゃぁいいから。気軽に」


通)「あのォ・・・あたしの事気づかってそう言ってくれるのは嬉しいんだけど、あたしやるからには半端な仕事は嫌なの。どんな仕事でも全力で取り組めって父ちゃんに言われてるんだ」


土)「イヤ、でも・・・」


通)「例え一日でも局長の勤めを立派に果たそうと思って真選組のイメージ改善のためになにができるか、色々考えてきたんだ」


土)「イヤ、いいって。アンタはいるだけでいいか・・・通)「ちょっと貴方達いい加減にしてよ!!」・・・おい」


土方さんが否定している間にもお通ちゃんは近藤さんを殴っている隊士達に怒る。

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