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銀魂

第30章 雪ではしゃぐのは子供だけ

さ)「ふん、勝手に言ってなさい。私はこの銀さんでエンジョイするから。ほら、見て。この銀さんはねこうやってお姫様抱っこしてくれるの。いいでしょ?ねぇ、いいで…ゲフッ‼︎」


さっちゃんさんが銀さんの不自然な腕に乗ると、バキッと音を立てながら折れてしまった。


銀)「ぎゃぁぁ‼︎何してんのお前‼︎銀さんの手がァァ‼︎早く治して‼︎早く治して‼︎」


さ)「ごめんなさい。あっ、メガネが…早くつけなきゃ‼︎」


銀)「オイッ、どこいく⁉︎」


メガネが外れてしまったさっちゃんさんは銀さんの腕を持ちながらどこかへ行ってしまう。
そして…










いつの間にかいたお妙さんの胸に向かって銀さんの手のひらが丁度フィットしたのだ。


お妙さんはニッコリ笑顔で額に青筋を浮かべる。


妙)「なに…すんだこのドスケベ野郎ォォ‼︎」


銀)「なんで俺ェェェェ⁉︎」


ドゴッ‼︎


お妙さんに殴られた銀さんは吹っ飛んでいく。
そんな銀さんをよそにお妙さんはあたし達に笑いながら話しかけてくる。


妙)「アラ新ちゃん達もこのお祭りに来てたのね」


新)「はい、まぁ。そんな姉上も来てたんですね」


妙)「えぇ、キャバのみんなで出ようって話になってね。あ、そうだわ。せっかくだから私達の作品見ていって?結構いい作品だから」


そう言われあたし達はお妙さんについていく。
するとそこには豪邸とも呼べる雪像が…
その豪邸にの後ろや横には女に人の雪像や色々な動物の雪像まである。


妙)「どォ?結構凄いでしょう?」


こ、これ、凄いとかのレベルじゃない…
なんかもうアートだよアート。
世界で名の知れる芸術家になれるぐらいだよ。


あたし達の作品なんか恥ずかしくて言えない…


あたし達は自分達の雪像の悲惨さに顔を青くする。


妙)「アラ?どうしたのみんな。そんな青い顔して。何かあった…きゃぁぁぁ‼︎何あれ⁉︎雪像に変なものが‼︎」



変なもの?
変なものって何?


あたしはお妙さん達が作った雪像の女の人に目をやる。
その女の人の雪像のおでこには見た事のある物体が刺さっていた。

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