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銀魂

第31章 どこの母ちゃんも大体同じ

銀)「オラァァァァ‼︎ズボンをあげろォォ‼︎ボケがァァァァ‼︎足袋をあげろォォ‼︎哀川翔を見習えェェ‼︎デッドオアライブの時のォォ‼︎とんでもなかったぞアレェェ‼︎」


銀さんが袴を持ち上げたまんま、勘吉達を揺さぶっていると突然声が聞こえた。


?)「その辺にしておきたまえよ‼︎」


銀・悠)『‼︎』


あたし達は後ろを振り返る。
そこには先ほど新八君達が追いかけていった八郎と世間ではイケメンという分類に入るだろう、美形な男の人が立っていた。


?)「勘吉。こんな所で何をやっているんだ君は」


勘吉)「‼︎き、狂死郎さん‼︎」


勘吉は顔を青ざめてイケメンさんの名前を呼ぶ。


名前を知ってるってことは勘吉と狂死郎さんは知り合いなのか…
それにしてもこんなに柄が悪い人と、あんなに上品な雰囲気を出してる人が知り合いなんて意外…


そんな事を考えていると八郎さんがのっしのっしとこちらへやってくる。
何かされるのかと少し怖くなり身構えたが八郎さんはあたしに目もくれず勘吉の目の前へ行く。


そして、勘吉の顎に綺麗な蹴りを決めたのだった。


八)「このボケがぁぁぁぁ‼︎」


勘吉)「ぐふぅ‼︎」


八)「下っぱとはいえウチの店に勤めてるもんが狂死郎さんの顔に泥を塗るような真似しやがってェ‼︎てめーはクビだ。二度とこの歌舞伎町に足踏み入れるんじゃねェ。わかったか」


八郎さんは勘吉にそう言うと、狂死郎さんの元へと帰っていく。


…八郎さん今ホストって言ったよね?
どういう事?


あたしが頭の中をはてなマークでいっぱいにしていると周りからキャーキャーと女の子達の歓声が耳に入ってきた。


「キャー狂死郎様と八郎様だわ」


「ヘェーあれが歌舞伎町No.1ホストの本城狂死郎。カッコイイけどちょっと恐くない?ヤクザチック」


…ホスト?
ちょっと待って。


八郎さんが…このモジャモジャアフロでヒゲと鼻毛が繋がってる人が…


銀・悠)『ホストぉぉぉ⁉︎』


あたし達はあまりに驚いて大声をあげる。


いや、まさか…
と思い八郎さんを連れてきてくれた新八君達の方を見ると2人とも黙って頷くだけだったのであった。

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