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銀魂

第31章 どこの母ちゃんも大体同じ

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あれからあたし達は狂死郎さんと八郎さんが迷惑をかけてしまったお礼として店に来て欲しいという事で2人が経営している『高天原』と言うホストに招待されていた。


高天原に着くとあたし達はボックス型の席に案内されあたしの隣に神楽ちゃん、向かい側の席には残りの3人が座っている。


「お嬢さん、とても可愛いですね‼︎お名前伺ってもよろしいですか?」


悠)「は、はい。悠って言います…」


「名前も可愛いらしいですね!!」


「ねエ、この中だったら誰が好み?」


「この後抜け出さない?俺が面白い場所に連れて行ってあげるよ」



「ケータイ持ってる?良かったら番号教えてよ!!」


なんで大勢の人に質問攻めをされているのだろう。
つか、さりげなくボディータッチ多い人いるし・・・


なんか少し嫌だな・・
だから銀さんの所行きたいけど、きっとこれがホストの仕事だから嫌だとか言っちゃ駄目だよね。


あたしがそう思いながら我慢しているといきなりグイッと腕を掴まれた。


銀)「おいおい、悠に何してくれちゃってんの?怖がってんじゃねーか。ほら、こっち来い」


悠)「は、はい」


あたしは引っ張られながら向かいに席連れて行かれ銀さんと新八君の間に座らされた。


銀)「ったく。あいつ等べたべた悠に触り上がって。変な事されなかったか?」


悠)「大丈夫ですよ。そんな変な事されてませんよ」


銀)「そうか。ならいいんだけどよ」


銀さんはそう言いながらあたしの腰に腕をまわし身体を密着させてきた。



全く。
本当に銀さんは心配症なんだから。


あしはクスリと笑う。


新)「それにしても、やっぱりお母さんは気づいていないみたいですね。八郎さんの事」


新八君は内緒話をする時のようにあたし達に話す。


銀)「そりゃそーだろ。いくら息子でもあんなに変わっちまったんじゃ・・・八郎って名前もよくある名前だしな」


悠)「でも八郎さんはどういうつもりなんでしょうか。一切お母さんに息子だって名乗り出る様子も無いですし、5年間音信不通であんなに変わったんじゃ言いだしずらいのは分かるんですが・・・多分会いたくなかったのかと思うんですが」


あたしは1人1人のお客さんに頭を下げている八郎さんを見る。


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