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銀魂

第31章 どこの母ちゃんも大体同じ

新)「じゃぁなんでワザワザ向こうから接触してきたんだろ」


悠)「確かに・・・」


あたしと新八君は考え込む。


銀)「理屈じゃねーんだよ人間なんざ。うっとーしい母ちゃんでも目の前で暴漢に襲われてりゃあ助けちまうのが息子ってもんだろ」


新)「襲われたっていうか襲ってましたよね」


狂)「みなさん、お楽しみ頂けてますか?」


新八君が冷静にツッコミを入れた時、狂死郎さんがあたし達の席にやってきた。


銀)「野郎に酒ついでもらってもなんだかねェ」


狂)「フフ・・・すみません。ホストクラブゆえ、我々はこのようなもてなししか。アレ、そちらのお嬢さんは何もお飲みになってはいないのですか?」


悠)「え、はい・・・」


狂)「ならば、何か持って来させましょうか?」


悠)「じゃぁ・・・オレンジジュースとかありますかね?」


狂)「ありますよ。八郎こちらのお嬢さんにオレンジジュースを」


八)「承知しました」


八郎さんはぺこりとお辞儀をするとカウンターの方へと歩いて行く。


新)「あの、狂死郎さん。一つお伺いしたい事があるんですが・・・」


狂)「え、なんですか?」


狂死郎さんは魚を一切れ口に含むとこちらを向く。


新)「狂死郎さんってこのお店のNO.1であり、お店の経営もやってらっしゃるんですよね?何でも知ってますよね?」


狂)「・・・えぇ、まァ」



新)「あの巨大アフロさんなんですけど・・・あの人いつから子もお店で働いていらっしゃるんですか?」


狂)「巨大アフロ・・・八郎ですか?彼はこの店を立ち上げた時から一緒にやって来た私の新友です。以前私は別の店で働いていたのですが、二年前独立しようと2人で。彼も、昔はホストだったのですが今は裏方の仕事を・・・以前ちょっと成形に失敗してしまって、それからは」


新)「成形に失敗って・・・どんな失敗したらあんなんにあるんですか。オペ室爆発したらですか?」


新八君はサラッとツッコミをすると、片手にオレンジジュースを持ってくる八郎さんに目をやる。

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