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銀魂

第31章 どこの母ちゃんも大体同じ

新)「…さっきのような事も八郎さんの仕事なんですか?」


狂)「さっきのような事?あぁ、勘吉の事ですか。えぇまァ、用心棒的な事も…先程はお見苦しい所をお見せしました。物騒な街ですからそういった事もね…この街でのし上がるのには綺麗なままではいられませんからね。私も歌舞伎町No.1ホストとまで言われるようになりましたがえたものより、失ったものの方が多い。恥ずかしい話…親に顔向けできない連中ばかりですよ。…で、八郎に何か?」


狂死郎さんが新八君に質問をした時、ガシャァァァン‼︎と大きな音がした。
音の方を向くとそこには倒れている八郎さんの姿があり、その後ろにはとてもヤクザチックな人達が立っていた。


「アニキ、おりましたわ。コイツが八郎です」


?)「ほーかィ。ほな、早うこっち連れてきてェ。店に迷惑かかるやん」


狂)「八郎‼︎」


銀)「オイオイ、なんだありゃ?」


?)「エライ騒がしくてすんませんでした。皆さん、気にせんとどうぞ続けて下さい。ほら、これで」


ヤクザの頭と思われる人がお見せの中にいる人達に言うと、お客さんは悲鳴をあげながら次々にお店を出て行く。


そして、最終的にはお客さんは誰一人いなくなってしまった。


?)「アララ、皆んな逃げてもうた。すんまへん、狂死郎はん。営業妨害で訴えといてな」


狂)「…堂本さん。また貴方ですか。八郎を返してください。嫌がらせはもうやめてください」


狂死郎さんは席から立ち上がり、堂本と呼ばれたヤクザのお頭の方へ歩く。


堂)「ちゃうねん、ちゃうねん。今日はあの件ちゃうねんって、狂死郎さん。ホンマワシもこないな事で出張るの正直しんどいんやで。今ウチのダックスフンド産気づいてまんねん。立ち会いたいねん。出産に。ホンマ、ガキの喧嘩に顔突っ込んでる暇ないんやで」


狂)「ガキの喧嘩?」


堂)「おたくの用心棒はん、昼間、なんや往来でガキしばき回しとったろ。ホンマ、きょうびのホストはヤクザより恐いわ〜」


堂本はそう言いながらどかっとお店のソファーに座る。

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