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銀魂

第31章 どこの母ちゃんも大体同じ

狂)「アレはウチの若いモンです。バカやらかしたんでケジメつけただけの事。おたくには関係ない」


堂)「それが、大アリやねん。のう、勘七君」


堂本はクルッとお店の入り口を振り向く。
そこには昼間、あたし達に絡んできた勘吉の姿が…


勘吉)「勘吉です」


堂)「実はこの勘吉くん、ウチのオジキの親戚やねん。ほな、こっちはこっちでケジメつけな言う話や〜正直しんどいわ〜」


狂)「親分の?そんな話は…」


堂)「そら、知らんわ。親戚ゆーてもものごっつ遠いから。なんや、親戚の親戚の親戚の親戚ゆーて」


狂)「言いがかりはよしてください」


堂)「言いがかりちゃうよ。のう、勘八君」


勘吉)「ハ…ハイ。親戚の親戚の親戚の親戚です」


勘吉は堂本にペコペコ頭を下げながら言う。


親戚っていうか、もう赤の他人のレベルで遠く離れてるよね?
それよりも…


悠)「銀さん、なんですか?あの連中は」


あたしは、銀さん達とソファーの影に隠れながら言う。


銀)「ありゃ恐らく溝鼠組の黒駒の勝男だ」


悠)「溝鼠組の黒駒の勝男?」


銀)「歌舞伎町四天王の一人、侠客『泥水次郎長』んトコの若頭だ。とんでもなくアブネー奴らしい」


新)「えぇ⁉︎そん危ない人となんでまたもめてるんですか?」


神)「ヤクよ、ヤク」


悠)「キャァッ‼︎」


銀)「うわっ‼︎」


いきなりコロナミンCを持ちながらあたしと銀さんの間に登場した神楽ちゃんに驚く。
そんなあたし達を無視して神楽ちゃんは話し続ける。


神)「チャラ男どもが言ってたアル。溝鼠組の連中、自分達が持ち込んだヤクをこのクラブでさばけと何度も来てたみたいヨ。それを狂死郎が断ってから嫌がらせしに来るようになったって」


銀)「…ったく。次から次に手のかかる息子だぜ。なぁ、母ちゃんよ…アレ?そういやババアは?」


神)「アレ、いないアル」


悠)「そういえばどこに行ったんだろう…」


あたし達はキョロキョロとお母さんを探す。
すると、いた。
倒れている八郎さんの前に。

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