無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

堂本は驚きながら後ろを振り向く。
堂本の腕。掴んでいたのは銀さんだった。


銀）「なァ、オイ。切腹って知ってるかァ？俺たち侍はなァ、ケジメつける時腹切んだよ。痛そうだから俺はやんないけど」


銀さんは言い終わるとニヤリと笑う。
それにつられて堂本もニヤリと笑った。


「何しとんじゃーワレェェ‼︎」


ヤクザの下っ端2人が銀さんの取った行動に腹を立て襲いかかってくる。
それに気がついた銀さんは叫びたした。


銀）「ドンペルィィィニョ、3本はいりまぁーす‼︎」


新）「はーい‼︎」


銀さんが叫ぶと、新八君がトンペリを3本投げる。
銀さんは飛んできたドンペリ3本のうち2本を掴むと、襲ってくる下っ端2人の顔をそのドンペリでぶったたく。
その衝撃でドンペリの便は割れた。


ガシャン‼︎


「ぷがァァァ‼︎」


「ギャァァァァ‼︎」


相当痛かったのだろう。
下っ端2人は顔を押さえてうずくまる。


そして最後の1本を銀さんが掴み堂本に叩きつけようとする。
しかしそれに気がついた堂本は銀さんの目スレスレにどこぞから取り出した竹串の先を向けた。


堂）「そう、うまくはいかんで、世の中」


銀）「………」


ピルルルル。
突然音がなった。


音の正体は堂本の携帯のメール音だったらしく堂本は携帯を開く。
そして「あぁぁぁぁぁぁ‼︎」と叫んだ。


堂）「犬のメルちゃんがァァァ‼︎ワシのいぬ間にママになってしまいよたァァ‼︎こうしちゃおれん。スグ引き上げるでェ‼︎」


「へい‼︎」


堂本達 はそい言いながらバタバタと走り高天原を出て行った。


…え、ちょ、なに？
メルちゃんがママになった？


つか、犬って言ったね？
今完璧に犬って言ったよね？


ワンちゃんがママになったから帰るの⁉︎
どんだけワンちゃん溺愛してんだよ‼︎


って、ことは置いておいて…


悠）「八郎さん、大丈夫ですか？」


あたしはスーツのポケットからハンカチを取り出して八郎さんの顔から出ている血を拭う。