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銀魂

第31章 どこの母ちゃんも大体同じ

それからあたし達は八郎さん(花子さんの方)に詳しく話を聞いた。


狂死郎さんの本当の名は『黒板八郎』といってやはりお母さんが捜している息子だったようだ。


銀)「クソったれ。写真(コイツ)のせいでまんまと騙されたぜ」


銀さんはあの落書きだらけの写真を見る。


神)「それというもの、お前がんな格好して八郎と名乗ってたから勘違いしてしまったアル‼︎間際らしいんだよ、アン⁉︎ジャロに電話したろうか⁉︎」


悠)「ちょ、神楽ちゃん‼︎あたし達が勝手に勘違いしちゃってたんだから八郎さんに罪なすりつけないで‼︎」


あたしは八郎さんの襟首を掴んでいる神楽ちゃんをなだめる。


八)「でも、なぜお母様を目の前にして狂死郎さんはなにもおっしゃらなかったのでしょう。狂死郎さんは5年前から欠かさずお母様に仕送りをしていました。誰よりも会いたかったはずなのに…」


新)「確かに…そこは気になりますね」


悠)「…………」


あたしは2人が話している間に狂死郎さんの言葉を思い出していた。


狂)『この街でのしあがふには、キレイなままでいられない。得たものより失ったものの方が多い。恥ずかしい話…親に顔向けできない連中ばかりですよ』


狂死郎さんがお母さんに会えない理由は狂死郎さん本人も何か思うものがあるんだよね…
それは何かわからないけどあたしは狂死郎さんに自分がちゃんと八郎だって伝えて欲しいな。


銀)「取り敢えず、今はババアと狂死郎の事捜しに行くぞ。見つからなきゃ何にも話になんねぇからな」


悠)「そうですね。それじゃぉ行きましょう‼︎」


あたし達はそれぞれ別れ2人を捜し事にした。


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〜Free side〜


一方その頃。
狂死郎はスーツケースを片手に歌舞伎町の街を走りある所を目指していた。
そのある所とは、壊れかけたビルであった。


なぜ彼がそこへ向かっているのかと言うと先ほど堂本から電話がありビルに来いと指示されていたからである。


もし、来なかったら母を処分するという事脅しを付けて…

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