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銀魂

第6章 ジジイ担ってもあだ名で呼び合える友達を作れ

〜ホテル池田屋〜


『今回卑劣なテロに狙われた戌威族大使館。幸い死傷者は出ていませんが…え…あっ新しい情報が入りました。監視カメラにテロリストと思われる一味が映っているとの…あ〜バッチリ映ってますね〜』


アナウンサーがそうレポートしている中テレビに私達の姿が映し出されている。


新)「バッチリ映っちゃってますよ。どーしよ、姉上に殺される」


神)「テレビ出演。実家に電話しなきゃ」


この状態なのにお妙さんに怒られるのを恐れている新八君に呑気に家に電話しようとする神楽ちゃん。
そしてそれをダルそうに横になりながら見ている銀さん。


相変わらずこの3人はブレないな。
私ならもう絶望的になってるよ。
でもまぁこんな3人を見てるからどうにかなるって思っちゃうけど。


悠)「銀さん銀さん」


銀)「あ?なんだ?」


悠)「銀さんと桂さんはお友達なんですよね?こんな状態の私達をかくまってくれるなんて…桂さんは何者ですか?」


銀)「ん–––テロリスト」


悠・新)『はィ?』


銀さんの適当な答えに私と新八君は間抜けな声を出す。


するとスーと部屋の襖が開き桂さんが入ってきた。
その後ろには仲間だと思われる人達もいる。


桂)「そんな言い方はよせ銀時。この国から“天人”を討ち払い国を立て直す。我々が行うは国を守るがための攘夷だ。卑劣なテロなどと一緒にするな」


新)「攘夷志士だって⁉︎」


神)「なんじゃそらヨ」


神楽ちゃんがせんべいをバリバリ食べながら聞く。


新八君の話によると20年前に天人襲来の時に起きた外来人を排そうとする思想で戦った人達。


だが幕府が天人の力に怖気づき天人と不平等な条約を結んだ。


その時に天人が出した廃刀令で侍の力は薄れ攘夷の力も無くなっていった。


ん〜
よくわからないけどそんな事があったのか。


わかったことと言えば昔天人を倒すために戦った人達が現在天人の力で動いている国を取り戻そうとテロとかしてるって事。


桂さんそんな事しなさそうな人なのにな。


私は桂さんのほうを向く。


すると何処かで見覚えのある顔があった。

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