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狂）「この世で最も大切な女性を悲しませるようなマネは絶対にしない」


堂）「・・・・・・」


狂死郎のあまりにも強い視線に堂本はしばし黙る。
そして、口を開いた。


堂）「・・・狂死郎はん。たいした男気や。さすが歌舞伎町No,1のホストいうだけあるわ。わしもぶっちゃけクスリいうのは好かん。新規事業に躍起になってるオジキに言われて仕方なくこんなことやっとる。天人が来てからヤクザも変わってしもうた。せやけどその金あれば何とかオジキを説得できるかもしれん。今日はあんたの男気と7：3ヘアーに免じて勘弁したるわ。それこっちによこし。オカンはその後返したる」


狂）「・・・・・・」


狂死郎はスーツケースのフタを閉め堂本に投げつけた。
堂本はスーツケースを両手で受け取るように待っている。


その瞬間だった。



ゴッ!!


狂死郎が投げたスーツケースに木刀が突き刺ささりそのままビルの壁へと激突したのだった。


狂）「‼︎」


堂）「なんや⁉︎何事や⁉︎」


狂死郎と堂本はいきなり飛んできた木刀に驚き木刀が飛んできた方を見る。
するとそこにはスーツを来た男女2人の姿が…



銀）「んな薄汚ねー連中に金なんざくれてやることねーよ」


悠）「そのお金は大事にとっておいてください。そしてお母さんに美味しいもの一つでも食べさせてあげてください」


そう。
そのスーツを来た男女とは万事屋の坂田銀時と悠であった。


堂）「なんや、お前らさっきのホスト達やないかい。なんでここにおんねん」


悠）「何でって…狂死郎さんとお母さんを悪の組織から助け出しに来ました」


堂）「悪の組織ってわしらか？」


悠）「この状況を見てあなた達しかいないでしょう？」


堂）「ほぅ…いってくれるやないかい」


堂本はあたしを見ながらニヤッとわらう。


その時だった…


ドォォォォォン‼︎


と、ビルに大きな音が鳴り響いた。