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銀魂

第31章 どこの母ちゃんも大体同じ

「うぉぉぉぉぉぉ‼︎」


「なんじゃぁ⁉︎」


突然の大きな物音に驚いたヤクザの下っ端は音の方へ視線を向ける。
そこには太い鉄の棒が束になってこちらへ突っ込んでいるのが見えた。


きっとこれは外でクレーン車を操っている新八の仕業だろう。
ヤクザ達は鉄の棒の束に当たる前にビルから逃げようとする。


しかし、悠達はそれをさせまいとヤクザ達を1人ずつ木刀で倒していく。


銀)「ふん‼︎はぁ‼︎」


悠)「やぁ‼︎えいっ‼︎」


ドカッ‼︎ バキッ‼︎


「ひぃぃ‼︎」


「アカン‼︎ここからも逃げれへん‼︎」


「どないしよう‼︎」


ヤクザ達が皆混乱するなか、1人だけ平常心を保っている男がいる。
それは堂本だった。


堂)「なんちゅー無茶しよる連中や。どっちがヤクザかわからんで…オイそこまでにしときぃ。このオバはん…って何しとんねん‼︎」


神)「このオバはんはもらったぜ。フゥ〜」


堂本が人質のお母さんの方を振り向いた瞬間、神楽がお母さんをさらって行ったのだ。


堂)「のぉぉぉぉぉぉ‼︎」


人質が攫われ焦った堂本はお母さんの腰に抱きつく。


堂)「このォ、ボケコラカス。なめとったらあかんどォ。お登勢のババアの回し者やなんや知らんが、この街でわしら溝鼠組に逆ろうと生きていける思うとんか。ボケコラカス‼︎次郎長親分敵に回したら…『ブッ』…」


堂本が話している途中、なんやらお母さんのお尻から大きな音と異様な匂いが…
その匂いは腰に抱きついている堂本の顔に命中した。


堂)「(むがァァァ‼︎クリーンヒットやァァ‼︎アカン…めまいが…このババァ、何食っとんねん‼︎で、でも手ェ話したらアカン。耐えろ耐えろ…)」


堂本が自分自身にそう暗示をかけていると数メートル先に銀時の姿があった。


銀)「溝鼠だか二十日鼠だか知らねーけどな…溝ん中でも必死に泥かきわけて生きている鼠を邪魔すんじゃねェェ‼︎」


ドガァァァァン‼︎


銀時は木刀を堂本へ向けて振り下ろす。
その衝撃で堂本は吹っ飛ばされ気を失ったのだった。


〜Free side end〜

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