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銀魂

第31章 どこの母ちゃんも大体同じ

溝鼠組の堂本を倒したあたし達は縄で縛られたお母さんを外し万事屋へ帰ってきた。


そして今現在、田舎に帰るお母さんを玄関で見送っている。


母)「アレだよ‼︎砂糖とお酒入れて煮て食べるんだよ‼︎そのカボチャ‼︎」


銀)「しつけーな‼︎何回同じこと言うんだよ‼︎」


母)「大きい声出すんじゃないの‼︎アンタはもう、人のアゲ足ばっかりとってェェ‼︎」


悠)「お母さん。お母さんが一番大きな声出してます」


母)「アレだよ‼︎あんま煮すぎてもダメだよ‼︎グズグズになるから‼︎適度に‼︎」


銀)「しつけーな。何回同じこというんだよ‼︎」


母)「大きい声出すんじゃないのォ‼︎アンタはもう人のアゲ足ばっかりとってェェ‼︎」


悠)「だから、お母さんのが一番大きな声出してますよ」


母)「アレだよ‼︎よく噛んで食べるんだよ‼︎」


銀)「しつけーな‼︎何回同じこと言うんだよ‼︎」


母)「これはまだ1回目だよ‼︎騙されないよ、あたしゃ‼︎それじゃ、私行くけどちゃんとカギ閉めんだよ‼︎最近物騒だから‼︎」


銀)「しつけーな。もういいから早く行けよ‼︎」


神)「あばヨ、オバはん。いい夢みろヨ」


母)「オメーもな‼︎クソガキ‼︎それじゃぁね」


お母さんは風呂敷を持ち上げ玄関の扉を開ける。
それを新八君が引き止めた。


新)「待ってくださいお母さん‼︎」


母)「ん?」


新)「あのっ…結局力になれなくてすみませんでした…」


新八君がそう言うとお母さんはニタッと笑う。


母)「何言ってんのさ。合わせてくれたじゃないのさ」


悠)「え…?」


あたしはお母さんの発言に驚いて目を見開く。


え、何?
どいう事?
お母さんは狂死郎さんが八郎さんだって事分かってたの?


整形してあんなに顔変わってたのに⁉︎
…でも、あれなのかな。


顔が変わっててもやっぱりお母さんとかは子供の事がわかっちゃうちゃうのかな。
凄いなお母さんって。


あたしはお母さんの凄さに驚きつつなんだかとてもほっこりして微笑む。


母)「じゃぁ、今度こそあたしゃ行くよ。元気でやんなさいよ」


お母さんはそう言って万事屋を後にした。

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