テキストサイズ

銀魂

第34章 襟足の長さと子供の憎たらしさは比例する

悠)「うん、そうだよ」


あたしは神楽ちゃんから銀さんへと視線を移す。


あの人女の人なのに火消しやってるんだ。
凄いな。


あたしが二人を見ていると話し終わったのだろうか、辰巳さんと思われる女の人はどこかへ歩いていく。


悠)「あ、話終わったみたいだね。神楽ちゃん、銀さんの所に行こうか・・・アレ?神楽ちゃん?」


あたしが神楽ちゃんの方を見ると神楽ちゃんはすでにいなく銀さんの方へと走って行く。


そして銀さんに向かって飛び蹴りをした。


神)「このドラ息子ォォォ!!」


ズパンッ!!


銀さんは神楽ちゃんに蹴られるとそのまま倒れていく。
神楽ちゃんは倒れた銀さんにまたがり、傘を持っていない手で銀さんにおおふくビンタをする。


神)「アンタどこで火遊びなんて覚えたアルかァ!!そんな子に育てた覚えないはないネェェェ!!」


悠)「神楽ちゃんんん!?」


あたしは神楽ちゃんを銀さんからはがし止める。
神楽ちゃんはおとなしく銀さんから降りると今度は泣きマネを始めた。


神)「私情けないヨ~お父さんになんて言えばいいの~」


銀)「お前どこでそんなセリフ覚えたんだ!!」


神)「『眠らない街 江戸八町堀24時』でやってた。『万引きGメンの戦い』から抜粋」


銀)「抜粋じゃねーよ!!変なモンばっか覚えあがって。ロクな大人になんねーぞ!!」


神)「マダオな銀ちゃんに言われたくないアル」


銀)「うるせェェェェ!!」


銀さんはそういうと立ち上がりお尻についていた砂を落とした。


銀)「おい、悠」


悠)「はい。なんですか?」


銀)「ちょっくら仕事してくるから夕飯作って家で待っててくれや。因みに夕飯のリクエストはハンバーグな。後、パフェ」


悠)「わかりました。早く帰って来てくださいね。それとケガには気を付けてくださいよ?」


銀)「わかってんよ。じゃ、行ってくる。チュッ」


銀さんはあたしのおでこにキスをすると辰巳さんが歩いて行った方へ歩いていく。


もう・・・。
こんな人通りの多い所でキスなんてしないでよ。
恥ずかしい・・・


あたしは顔が火照るのを感じて両手を顔につけて冷やす。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ