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銀魂

第35章 女の一番の化粧は笑顔(柳生篇)〜1〜

銀)「あー?姉貴が朝帰り?」


依頼でお屋敷の屋根を直しながら新八君が相談してきた。


新)「そーなんです。朝帰りっていうか、仕事柄いつも朝帰りなんですけどォ・・・今日はいつもより遅く帰ってきて僕と目を合わせずに着替えてまたスグに出ていきました」


悠)「そうなの?お妙さんどうしたんだろう。心配だね?」


銀)「新八、そういう時はなァ、黙って赤飯たいてやれ」


新)「やめてくんない!!姉上は結婚するまではそういうのないです!!しばき回しますよ?」


銀)「将来、結婚すると決めた相手ならわかんねーだろ。俺だって悠とそういう関係だし?現実見ろ。しばき回しますよ」


銀さんの話を聞いた新八君は青筋を浮かべ怒る。


新)「そんなもんいねーもん!!認めねーもん僕!!」


銀)「シスコンも大概にしなさいよ、新八君。君と姉上は法律上結婚できないんだよ。俺と悠はできるけど」


新)「知ってるわ!!つか、さっきからチョイチョイ自慢入れてくんな!!余計腹立つわ!!」


銀)「まァまァ、落ち着きたまえ新八。姉上もようやくお前という重い鎖を引きちぎって甘美な大人の世界に羽ばたこうとしてんだよ。そういう時、弟はもう黙って赤飯製造マシーンになるしかねーだろ。泣きながら赤飯製造マシーンだよ、お前」


神)「銀ちゃん!!私も大人になれば赤飯食べれるアルか!?」


銀)「お前は泣きながら豆パンでも食ってろ。クソガキ。ってことで昼飯にすんぞー」


銀さんは屋根の真名中に置いてあった袋から豆パンを取り出してみんなに渡す。


神)「グスッ。また豆パン。もう三日間三食豆パン・・・」


神楽ちゃんは相当豆パンが嫌なのだろう。
泣きだしてしまった。


悠)「神楽ちゃん、今だけは豆パンで我慢してくれる?今日の依頼主さん結構お金くれるみたいだからそれで夜はおいしいご飯食べよう?」


神)「ホントアルか?じゃぁ今日はカレーライスがいいアル!!」


悠)「わかった。カレーライスね」


神)「うん!!」


なんだか貧しい家の母と子みたい・・・


そんな事を思いながら豆パンを食べるのであった。

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