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銀魂

第35章 女の一番の化粧は笑顔(柳生篇)〜1〜

沖)「土方さんまた負けたんですかィ」


部屋でのんきにテレビを見ている総悟が少し馬鹿にした口調で言ってきた。


土)「負けてねェ。剣にヒビか入っただけだ」


沖)「さっすが土方さんだ。目の前で隊士10人やられたのに心折れねェたァ。憧れるぜィ、その図太さ」


土)「どうせ刀(コレ)もう使いものにならんし折っちまうかな。お前の首を落として」


俺は総悟の首に剣をあてる。
しかし、総悟は顔色1つ変えず淡々としゃべり続ける。


沖)「土方さん、峰内じゃなきゃ全員命取られてるところでしたぜ。相手は柳生の者とか・・・柳生家といやァかつては将軍家の指南役をおおせつかっていたほどの名家。天人が来てから剣術は零落する一方だというのに、未だ華麗なる技を学ぶため門を叩くも者も多いとか・・・。これの次期当主に当たるのが柳生九兵衛。小柄でガキみてーなツラした野郎らしい。ですが、とんでもねェ神速の剣の使い手で柳生家始まって以来の天才と呼ばれているらしいです」


総悟はそこまで言うとテーブルの上に置いてあるせんべいに手を伸ばす。


沖)「俺ァ、しょせん坊ちゃんが習う道場剣法実践じゃ俺たちの方が上だと思ってましたがね。どうにも俺たち田舎剣法じゃシティー剣法にはかなわないらしい」


俺は総悟の話している内容にだんだん腹が立ちひたいに青筋を浮かばせる。


沖)「剣も恋も幼馴染の許嫁ときちゃァ近藤さんの出る幕はねーや」


土)「総悟、近藤さんなめんなよ。今回の見合い、近藤さんはあの女王を見事口説き落としたんだぞ。なんだかよくわからねーがタフな所が気にいったってよ。やればできるんだよあの人」


沖)「・・・するってーと、なんですか。このままいったらあのゴリラが俺たちの姉さん・・・?」


土)「・・・ああ」


俺たちは互いに顔を見合わせ今後の真選組の危機を感じた。


~土方side End~



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お妙さんの許嫁、柳生九兵衛さんが現れてから数日がたった。
新八君は相当ショックだったらしく最近ホントに元気がない。


色々と新八君ではありえない失敗をしたり、1人でブツブツ何かを言っていたり・・・
最終的には万事屋に来なくなった。




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