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銀魂

第35章 女の一番の化粧は笑顔(柳生篇)〜1〜

沖)「近藤さん。俺も我ァ通しに来ただけでさァ。このまま行けばあのゴリラを姉さんと呼ばなきゃいけなくなる。因みに今日はバリバリ仕事でしたがサボってきました」


近)「オメーはホントに我だな!!」


沖)「なんでィ。近藤さんだってサボりのくせに」


近)「俺はちゃんと有給使ってきました!!」


近藤さんと沖田さんが騒いでいると新八君が静かに口を開いた。


新)「銀さん・・・僕ねェ・・・もうシスコンって呼ばれてもいいです。僕は姉上が大好きですよ。離れるのはイヤだ。できる事ならずっと一緒がいい。でもねェ・・・姉上が心底惚れて連れてきた男なら、たとえそれが万年金欠のうさん臭い男でも、ゴリラのストーカーでも、マヨラーでも、ドSでも、マダオでも、痔でも・・・姉上が幸せになれるなら構いやしないんです。送り出す覚悟はもうできてるんだ。泣き名がら赤飯炊く覚悟はもうできてるんです。・・・僕は泣いても仕方ないでしょ・・・そりゃなきますよ。でも・・・泣いている姉上を見送るマネはまっぴらごめんこうむりたい」


そういった新八君は目から大量の涙を流し、鼻水を流していた。


新八君・・・
本当にお妙さんの事好きだなんだね。
よし、ここは・・・


あたしと銀さん、神楽ちゃんはお互いの顔を見てうなずき、新八君の前に歩き出す。


神)「銀ちゃん、悠。アネゴがホントにあのチビ助に惚れてたらどうなるネ。私たち完璧悪役アル」


銀)「悪役にゃ慣れてるだろ。人の邪魔をするのもな」


悠)「そうそう。それに悪役でもみんなでやれば怖くないですしね」


銀)「あァ、そうだな。・・・おい、新八。これは覚えとけ。俺達ャ正義の味方でもてめーの姉ちゃんの味方でもねェ。てめーの味方だ」


銀さんはそれだけを言うと降り向かずに歩いてく。
それについてくあたしと神楽ちゃん。


その後ろから土方さんと沖田さんもついてくる。
そして最後に少し冷たい目をした新八君とションボリした近藤さんがついてきたのだった。

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