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銀魂

第35章 女の一番の化粧は笑顔(柳生篇)〜1〜

九)「それは僕の妻の親族だ。手荒なマネはよせ」


四天王)『若!!』


九兵衛さんは束ねた長い髪の毛を揺らし、凛とした顔でこちらに歩いてくる。


九)「まァ、ゾロゾロと。新八君、君の姉上への執着がここまで強いと思わなかった」


新)「今日は弟としてではない。恒道館の主としてきた。志村妙は当道場の大切な門弟である。これが欲しければ主である僕に話を通すのが筋」


九)「話とは?」


近)「同じく剣を学び生きる身ならわかるだろう。侍は口で語るより剣で語る方が早い」


沖)「剣に生き、剣に死ぬのが侍ってもんでさァ。ならば・・・」


土)「女も剣で奪っていけよ」


神)「私たちと勝負しろ、コノヤロー!!」


悠)「そうですよ。勝負もしないで勝手にさらっていくなんて侍のすることじゃありませんよ!!」


あたし達は口々に九兵衛さんと四天王にいう。
すると九兵衛さんは目を伏せ骨格を少し上げる・


九)「勝負?クク・・・我が柳生流と君たちオンボロ道場で勝負になると思っているのかい?」


九兵衛さんがそういうと銀さんがフッと鼻で笑った。


銀)「なりますよ~坊ちゃま。僕ら恒道館メンバーは俺と悠意外、実はみんな仲が悪くてプライベートとか一切付き合いなくて、お互いの事全然知らなくてっていうか知りたくもねーし死ねばいいって思ってるんですけどもね~お互い強いってことだけは知ってるんです~」


銀さんがニヤニヤしながらそういうと今度は九兵衛さんがフッと鼻で笑った。


九)「そうか。ならばその強さというものを示してもらおう。こっちについてこい」


あたし達はそういった九兵衛さんについていく。
九兵衛さんは中庭に行くとすでに集まっていた門下生に何かを指示する。


その門下生は支持を受けるとどこかに行きすぐにお皿を持って帰ってきた。


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