テキストサイズ

銀魂

第35章 女の一番の化粧は笑顔(柳生篇)〜1〜

それを見ていた土方は神楽1人では西野に勝てないと思い自分もと行こうとするが北大路に止められた。


北)「アンタはこっちだ。真選組の鬼副長さん。気づかねェとでも思ったか。市中で何度も見かけたわ。侍気取りの猿を引き連れたお山大将さん。本物の侍がなんたるかこの北大路斎が教えてやろう」


土)「上等だ」


挑発をするような北大路の口調に土方はイラッとし睨みつける。


南)「と、なるとアンタの相手は俺ってわけか。南戸粋だ。まァ、二枚目同士仲良くやろうや」


南戸は顎をさすりながら沖田に近づく。


南)「どーだい兄ちゃん。俺たちはツラの攻撃はナシにしねーか?あんまりボコボコになるのもな。お互い泣く女がいるだろ」


沖)「心配いらねーよ。あいにくアンタらセレブと違って、俺達ゃ芋侍は女に縁がねェ」


沖田はそう言うと木刀を構える。


南)「おいおい、アンタこためをおもって言ってんだぜ?おたくらマジで柳生(うち)に勝てると思ってんの?天下の柳生よ、柳生。おたくらの芋道場とは格が違うの。格が」


沖)「うるせーな。わーったよ。じゃぁ、ツラ以外ムチャクチャにしていいんだなァ」


南)「オイオイそれじゃ俺達には勝てねーよ。皿割らねーとさ。俺の皿がどこにあるかわかる?おたく」


沖)「さぁ、それはどうかな。ふっ」


沖田はダンっと大きく地を蹴り南戸の方へ突っ込み木刀で南戸の顔面を殴り飛ばす。


南)「グハッ(なっ・・・)」


沖)「オイ、よく聞け。俺ァ皿割りに来たんじゃねェ。柳生(てめーら)の鼻ヘシ折にきただけだ」


沖田はニッコリと笑みを浮かべながらそう言うと素早い手さばきで木刀を振り南戸の顔面を殴りまくる。


ズガガガガガガガッ


ドシャァァ


沖田は殴り飽きると木刀を振るのをやめた。
南戸はと言うと少し白眼を向きながら唖然としていた。


南)「(バ・・・バカな・・・この男・・・バカ強ェェェ‼︎しかも・・・)」


ぐいっ


沖田は無表情で南戸の髪の毛を鷲掴みする。


沖)「はーん、成る程。首飾りの裏に隠してたわけかィ。ツラと皿には傷つけねーように気をつけて殴らねーとな」


沖田はニヤリとドス黒い笑みを浮かべた。


南)「(ドSだ‼︎)」


南戸は沖田がドSとわかると顔を青くする。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ