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銀魂

第36章 女の一番の化粧は笑顔(柳生篇)〜2〜

近)「おおよ!!絶対見つけてぶっ殺してやんぜ!!あ?つーか、どうしたの?その汗」


新)「なっ、なんか暑いなオイ!!もっとクーラーきかせろよコルァァァァ!!ボケがァァァ!!」


新八は大量の汗をごまかすようなセリフを吐くと閉まっている襖をどんどん開け部屋の奥へ入っていく。


新)「でてきあがれ!!どこ行った!!沖田さんの仇は僕たちが討つ!!」


そして、最後と思われる襖に手をかけて開けるとそこには・・・








モグモグと互いにテーブル越しに向き合いながらご飯を食べている土方と北大路の姿があった。


新)「・・・あ、スンマセン。お食事中」


近)「間違えました」


2人は襖を閉めるがすぐにまた開け叫んだ。


新・近)『何やってんだァァァァァ!!』


と。


そんななか、土方と北大路は手を止めることなくご飯を食べ続ける。


北)「腹が減っては戦はできぬ。どうだ?貴様らも」


近)「敵の作った料理なんか食えるかァァァ!!」


新)「土方さん!!何のんびりくつろいでるんですか!?三人でそいつやっちゃいましょうよ!!」


新八は北大路を指さしもっともな意見を言う。
しかし、土方は首を縦には降らなかった。


土)「オイ、てめーら。余計な手は出すな」


新)「土方さん!!」


土)「それは俺のチャーハンだ」


新)「チャーハンかい!!」


北)「ちょっとそれ取ってくれ。ケチャップ」


土)「これか?」


北)「あぁ」


土方は横にあったケチャップを北大路に渡す。


新)「オイオイ、なんですかコレ。緊張感もクソもあったもんじゃないんですけど」


新八があきれた様子いうと北大路は目を光らせた。


北)「凡人にはわかるまいよ。既に勝負はすでに始まっているということを。武士とは飯の食べ方1つ、箸の持ち方1つ、自分流で行くものだ。日常全てが己の精神を鍛える所業だ。土方十四郎よ。貴様にはできるか?」


北大路はそういうと親指でケチャップのフタを開け大量にオムライスにケチャップをかけ始めた。


それを見た新八と近藤は顔を青くする。


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