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銀魂

第36章 女の一番の化粧は笑顔(柳生篇)〜2〜

土)「オムライスにケチャップをいくらかけようが常識の範囲内。てめーはしょせん型から脱出しきれねェ。そいつが道場剣術の限界よ。俺ァ、デザートにだってマヨネーズをかける。来いよ。本物の喧嘩見せてやる」


土方はそういって少しおちょくるような目で池を眺めた。


ザバァァ。


北大路が出てきた。


北)「喧嘩だ、実践だ。そんな事を声高に叫び道場稽古を軽ろんずる貴様のような輩は俺は今までたくさん見てきた。試合では負けたが我が流派は実戦向きです。真剣勝負なら我が流派は負けません。全てただの言い訳だ。そんな戯言は稽古もろくにせん根性なしの言いぐさ。どれだけ才能があろうと、どれだけ実戦を踏もうと、努力した奴には勝てん。俺はそう思っている。古い考え方という輩もいるけどな」


北大路はそういいながら土方に殴られたときに外れた眼鏡を拾う。


因みに北大路の目は3の数字を描くような古いものだった。


近)「(古いよ。デフォルメが古い)」


北)「因みに今俺の目を見て古いとか思った奴が一番古い」


近)「(いや、お前のが古い)」


土)「オイ、どーいう事だその眼は?なんでケツがついてんだ?」


近)「(お前は古い以前にバカ)」


北)「貴様らが喧嘩だ実戦だと闇雲に剣を振り回す間、俺達は必死に稽古を積み、努力してきたんだ。貴様は俺に勝てん」


土)「いやいや、口喧嘩は達者じゃねーか。今度はこっちでやろうぜ」


北)「ふっ、たわけが・・・思い知るがいい‼︎」


北大路は飛び上がると土方の方へといく。
土方も橋を飛び降り北大路へと木刀を振り上げる。


カツンッ‼︎カツンッ‼︎カツンッ‼︎


互いの木刀が重なり合い、音が鳴り響く。


北)「(相も変わらぬ一辺倒な剣筋。どんなに攻め込んでこようとそのでかい皿を背負う限り貴様は後手に回るざるおえない。俺が皿に打ち込む気配を見せれば必ず貴様は守りに転ずる。例えそれが俺の擬餌だとわかっていても食いついてくる。そこに隙が生まれる。さァエサだ。食いつけ!!)」


北大路は渾身の力を込めて土方の皿を狙う。

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