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銀魂

第7章 一度した約束は死んでも守れ

悠)「おじさん、こんな事して逃げるつもりなんですか」


お)「お前らは関係ねェ。俺の言う通りに進めばいいんだ」


銀)「今時脱獄なんざたからくじあの一等当てるより難しいって」


お)「逃げ切るつもりなんてねェよ。今日1日だけ自由になれればいい」


悠)「…今日は特別な日かなんかなんですか?」


お)「あぁ。特別な日だ」


おじさんは悲しそうな顔で車の外を眺めていた。


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通)「みなさーん、今日はお通のライブに来てくれてありがとうきびウンコ‼︎」


『とうきびウンコォォ‼︎』


通)「今日は浮世の事なんて忘れて楽しんで行ってネクロマンサー‼︎」


『ネクロマンサー‼︎』


通)「じゃぁ一曲目、「お前の母ちゃん何人?」‼︎」


じゃじゃじゃじゃーん‼︎


陽気な音楽が流れる中私達はライブハウスにいた。


悠)「…なんですかココ。つか、誰ですかアレ」


お)「今人気沸騰中のアイドル。寺門通ちゃんの初ライブだ」


おじさんはお通ちゃんを真顔で見ながら淡々と答える。


ガゴンッ‼︎


そんなおじさんに銀さんはかかと落としを喰らわす。


銀)「てめェェ‼︎人生をなんだと思ってんだ‼︎」


悠)「本当ですよ‼︎アイドル如きのために脱獄なんてして人生棒に振るつもりですか⁉︎」


お)「一瞬で人生を棒に振るった俺だからこそ人生には見落としてはならない一瞬がある事を知っているのさ。さぁ楽しもう‼︎L・O・V・E・お・つ・う‼︎」


おじさんは全身全霊をかけてお通ちゃんの掛け声をかけ始めた。


銀)「やってらんねェ。帰るぞ、悠、神楽」


神)「え〜もうちょっと見たいんきんたむし」


銀)「影響されてんじゃねェェェ‼︎」


流石神楽ちゃん。
もうこの雰囲気に慣れちゃってるよ。


私は無理だな。
だってほとんど宗教じみてるしなんか空気が暑くて臭い気がするし変な人多いし…。


ん?
あそこに知ってる顔が。


悠)「銀さん、あれ」


私は銀さんの着物の袖をちょいちょいと引っ張りある所を指差した。

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