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近）「ったく。こんなんだからウチにはいつまでたっても門人が集まらねーんだ」


そう言いながら庭の方を見るとそこには数日前拾ってきた男・・・土方が縁側に座っていた。


近藤は土方の方へと行く。


近）「どうだ。お前も・・・まだ無理か。そのケガじゃ」


土）「・・・・・・」


土方は近藤が話かけたのにも関わらず腕を組みながら黙って座っている。


近）「俺の見たところお前には天賦の才がある。どこで習ったわけでもねェのにさばきといい機転といい並々ならねェ。だが、才だけでは勝てねェ。結局努力した奴には勝てねェんだ」


土）「・・・興味ねーな。丸太振って強くなれりゃワケねーんだよ」


近）「そうか・・・（しょせんただの喧嘩屋か）」


近藤は土方の答えにただそう思った。


しかし、土方はその場所から一歩も動かなかった。
いつも縁側で近藤たちの稽古を噛みつくような顔で見ていたのだ。


そんなある日、傷も全く癒えていない土方が道場から姿を消した。
心配した近藤は探し回り、やっとも思いで土方を見つけた。


見つけた場所はこないだ土方を見つけた場所でそこには彼だけではなくガラの悪い男の群れもいる。


「そこをどけェ！！俺達ゃ、今から近藤トコの道場に殴り込みにいくんだよ！！」


「野郎てめーをかくまったらしいじゃねーか！！あん！？一体どういうつもりだ！？」


ガラの悪い男の群れはどうやらこないだ土方をボロボロにした男たちで、土方をかくまった近藤に腹を立てているようだ。


土）「だから今出てきたって言ってんだろ。奴はもう関係ねェ。手を出すな」


「オメーにはなくてもこっちにはあんだよ！！近藤やる前にまた、テメーブチのめしてやろーか！？」


男の群れの1人が土方の顔に唾をかけるように怒鳴る。


すると・・・





バキッ！！


土方がうるさいと言うようにその男に剣を叩きつけた。















その行動を合図に土方と男たちの喧嘩は始まったのであった。