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銀魂

第36章 女の一番の化粧は笑顔(柳生篇)〜2〜

中央美咲を倒してから柳生家の屋敷をさ迷って早30分。
あたしは途方にくれていた。


ここどこだろう。
歩き回ってるのに誰にも会わないし迷うし・・・
どうしよ。


そんな事を思いながら茂み中をガサガサ動いているとあたしの名前を呼ぶ声が。


新)「何してるんですか・・・


悠さん・・・」


聞き覚えのある声にあたしは振り向く。
そこには新八君と頭から大量に血を流した土方さんの姿が・・・


悠)「新八君!!それに土方さんも!!」


あたしは茂みの中からでて二人の元へ行く。


悠)「よかったぁ。銀さんと沖田さん捜して歩いてたんだけど2人とも見つからなかったから心配になっちゃった・・・。よかったです。2人に会えて」


あたしはホッとして胸を押える。


悠)「2人は誰かに会いましたか?」


新)「えっと、僕と土方さんの他に近藤さんが今あのトイレに入っています。それと沖田さんが皿を割られた状態で見つかりました」



ってことは沖田さんがやられたって事?
どうりで見つからないわけだ。


悠)「銀さんは?銀さんは見なかった?それと神楽ちゃんも・・・」


新)「僕たちは見ていません」


悠)「そっか・・・」


銀さんと神楽ちゃん大丈夫かな?
ケガとかしてなきゃいいんだけど・・・


土)「ふっ。総悟の奴やられたのか。いい気味だ」


土方さんはそういいながらトイレを囲っている壁に体を預けるように腰かけた。


そして、どこからか持ってきた花火の持ちてを口に入れライターで火をつける。


悠)「土方さん・・・それ煙草じゃないです」


新)「ちょっと、しっかりしてくださいよ。大丈夫ですか?すごい出血ですよ」


土方さんはあたし達が心配するも無視をして話続ける。


土)「・・・柳生(あっち)もこっちを見くびっていたようだが、どうやらこっちも考えが甘かったようだ」


新)「土方さん、燃えてます」


土)「ただの道場剣法だと思っていたがとんでもねェ。三下でもあのレベルじゃ先が思いやられるぜ」


悠)「土方さん、綺麗です」


土方さんが話している間にも花火はキラキラしながら燃えていき、あたしと新八君はツッコミを入れる。

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