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銀魂

第36章 女の一番の化粧は笑顔(柳生篇)〜2〜

あたし達が走りだすと九兵衛さんも走りだす。
どう巻こうかと考え走るが九兵衛さんが走るスピードが速くどうにもできない。


おまけに土方さんは大量に頭から血を流しているのでクラクラしてうまく走れなそうだった。


悠)「土方さん!!大丈夫ですか!?



土)「クソッ!!煙草やめようかな」


新)「しっかりしてください!!」


土)「にしても・・・エラク足の速ェ野郎だ。こいつァ逃げきれるもんじゃねーな」


ザザザザ!!


土方さんは急に止まり九兵衛さんの方を向いた。
あたし達も釣られて止まる。


土)「お前らは、いけ」


新)「土方さん!!」


土)「心配すんな。テメーのためじゃねェよ。言ったろ俺は喧嘩しに来ただけだ。オメーがやられたらこの喧嘩終わりなんだよ」


悠・新)『・・・・・・』


あたしと新八君は黙って土方さんの話を聞く。


土)「・・・姉貴に会え。例えこの勝負勝とうが、テメーの姉貴の気持ちが動かねェようなら連れ戻すことなんざできやしねーよ。それと、女にケガさせるわけにはいかねーからな」


土方さんはきっとあたし達にお妙さんを助けに行って来いって言ってるんだ。


なら・・・


悠)「行こう、新八君」


新)「・・・はい。土方さん。マヨネーズおごります」


あたし達は少し後ろめたい気持ちになりながらも先に進むのだった。


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~free side~


その頃、トイレでは・・・




カラン・・・


近)「(か・・・紙がァァァァ!!)」


トイレで用をたした近藤が絶望に朽ちていた。
理由としては用をたして尻をふこうとしたところ、トイレットペーパーがなくなっていたのだ。


近藤は外で待っているはずの土方と新八に助けを呼んだ。
しかし、応答がない。


近)「(ウソだろォォ!?最悪だァァァァ!!敵地の真ん中でケツ丸出しで放置!?どーすんだオイ!!どーすればいいんだコレ!!早くしないと敵が!!何かふくものを!!」


近藤は焦って周りをキョロキョロすがどこにも尻をふけそうなものはない。

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