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銀魂

第36章 女の一番の化粧は笑顔(柳生篇)〜2〜

東)「(フフ・・・敏木斎様考えましたな。これは全て的に心理的圧迫を与えるための策。紙もなにもない状況でこれを見せればじせん拭くか否か自らを追い込む。冷静な判断を失えばこちらの思うツボ)」


東城が敏木斎の行っていることをそう解釈していると、銀時の個室からこれもまたゾリゾリと音がした。


銀)「いや、ジーさん。コレずげェな。ものすごく粗いじゃん。きくわ~」


東)「(・・・アレ・・・ウソ?ウソだよね。ちょっと・・・まさか・・・拭いてる!?・・・いや拭いてないよね。拭くわけないよね?いや、やっぱコレ拭いてるよ!!バッ・・・バカなァァァァ!!こんなもので尻を拭けば二度と座れなくなるぞ。・・・伯爵。遥か西方の地でアツアツのホットドッグを尻にたたきつけられ続け、ケツ毛伯爵だとでもいうのかァァァ!!)」


近)「(え⁉︎どうすんの⁉︎コレ⁉︎拭くの⁉︎吹かなきゃだめなの⁉︎拭くカンジになってんの⁉︎)」


東)「(無理無理無理無理‼︎無理だってこれ。バンジーでよスカイダイビングでもしますからこれだけは・・・いや、やっぱバンジー無理‼︎)」


近)「(だが拭かなければやられる‼︎)」


東)「(勝つためには・・・あの人のために勝つためには・・・)」


2人は懐から1枚の写真を出し見つめる。
近藤の写真にはお妙が、東城の写真には九兵衞が写っていた。


近)「(お妙さん、俺はお妙さんの笑顔がもう一度見たくてやってきた。そのためなら・・・)」


東)「(若、私は若を護るためなら若の志を護るためなら何だろうとする覚悟かあります)」


2人はそれぞれの想いを写真に向かいながら心で話す。
その時、2人はある事に気がついた。


近)「(ん?)」


東)「(アレ?)」


近・東)『(コレ、紙じゃねーかァァァ‼︎)』


そう、自分たちが今まさに持っているものは写真といえどまさに紙。
これで尻を拭けばこの2人は助かるのだ。


しかし、自分の護りたい人が写っている写真を紙代わりに便を拭くことはできない。
そこで2人は葛藤する。


そして・・・


















バシャァァァァァ‼︎


バァン‼︎


決心が着いた2人は同時にケツを拭き個室から出てきた。



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