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銀魂

第37章 女の一番の化粧は笑顔(柳生篇)〜3〜

〜Free side〜

近藤と東城の決着がつき残された銀時と敏木斎は一息ついた。
そして互いに面倒くさそうに話し出す。


銀)「どーしたもんかな〜」


敏)「どうしたもんじゃろ」


銀)「まいったな〜こんな所来るんじゃなかったよ〜俺よォ〜元々そんな乗り気じゃなかったんだよ〜実は。なんか、みんな行くぞみたいなカンジになってるから〜雰囲気壊してもアレだしな〜って思って流されちゃってさ。本当俺のバカ」


敏)「わしも〜実は・・・九兵衞の奴がどうしても大将やれっていうからさ〜最近、役所の連中がわしのゴミ屋敷を撤去しようと不穏な動きを見せとる。ワシの本当の敵は奴らなんじゃ」


銀)「冗談じゃねーよ。ノリで動くもんじゃねーな」


敏)「ぶっちゃっけガキどもが誰と結婚しようがどうでもいいべ。好きにしてくれよ〜できちゃった結婚でも成田離婚でも便所出産でもさァ。オイ、それより兄ちゃん、ホントにそっち紙ないの?」


銀)「ねーな。紙のかの字もねーよ」


銀時はそう言いながらポケットから財布をだしその中から千円札をだし見つめる。


銀)「そーいう、そっちはどーなんだ?じーさん」


敏)「んー、ねーな。紙のみの字もねーぞ」


敏木斎も銀時同様そう言いながら着物の懐から『柳生棟陰流秘伝ノ書』と書かれた巻物をだして見つめる。


銀)「お前絶対裏切んなよ。マジ。紙見つけたらちゃんと2人で分け合いな」


敏)「あたりめーじゃ。お前こそ裏切んなよ。神に誓えよ」


銀)「お前こそ誓えよ。アレな、破ったら死ぬことな」


敏)「お前こそ死ねよ。死ななかったらアレな。デコピン10回な」


敏木斎がそう言った後、2人はしばらく黙った。
その代わりと言ってはなんだがワシャワシャワシャと何かを拭くような音がトイレに響く。


敏)「アレ?お前なんかふいてない?わしゃわしゃいっとるぞ。紙あるだろ」


銀)「だからねーって。もうウンザリだ。仲間同士疑いあってもうウンザリだ。つーか、お前の方こそわしゃわしゃいってない。紙あるだろオイ」


敏)「ねーって‼︎つーか、お前の方こそ」


銀)「だーから・・・











ねーっつてんだろ‼︎」


銀時がそう言ったのと同時に2人は素早くスボンを履き木刀を握ってトイレの壁をぶち壊したのだった。

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