テキストサイズ

銀魂

第37章 女の一番の化粧は笑顔(柳生篇)〜3〜

新)「ふ・・・ふざけるな!!女の身でありながら姉上と結婚!?そんな事が通ると思っているのか!!姉上!!なんで今まで言わなかったですか!!知ってたんでしょ!?それともそれを知ってた上で九兵衛さんと!?」


妙)「・・・・・・」


お妙さんは新八君の問いに目をそらし答えない。


その代わりに九兵衛さんが答えた。


九)「僕らは男も女も越えた根源的な部分で惹かれ合っている。僕はお妙ちゃんとのあの時の約束を守る。お妙ちゃんの隣にあるべき僕だ」


_________
____________



~九兵衛side~


僕が生まれてからすぐに母上が亡くなり次期当主として僕は男として育てられた。


強くなれ九兵衛!!


お前は男だ!!


九兵衛!!お前はそれでも侍か!!


九兵衛!!もっと強くなれ!!


男が泣くな!!


お前が柳生家を背負っていくんだ!!


甘ったれるな!!


自分を女と思うな!!


そういい続けられてきた。
それでも弱かった僕は寺子屋で虐められいつも泣いていた。


そんな時だった。
お妙ちゃんに会ったのは。


虐められたいた僕を助けてくれたお妙ちゃん。


最初はただの憧れだったのかもしれない。
同じ女の身でありながら強く生きる女の子として。


とても強い女の子。
でもその笑顔の裏に抱えるのもを知った時この人を護りたいと思った。


だから左目を失った時、僕は約束したんだ。


九)「・・・お妙ちゃん・・・僕はどうひっくり返ったって男にはなれない。でも・・・男よりも女よりも・・・お妙ちゃんよりも強くなってきっと君を護るよ・・・」


って。


だから僕はお妙ちゃんを護るためにお妙ちゃんの側にいる。


そう誓ったんだ。


~九兵衛 side End~


______
__________


九)「男だ女だとつまらん枠にとらわれる君たちに僕は倒せんよ。この男を見ろ。僕が女と知るやとたん剣が鈍った・・・そんな静寂な魂で大切な者を護れるのか」


九兵衛さんが話終わると新八君は木刀を握っている方の手に力を入れた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ