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銀魂

第37章 女の一番の化粧は笑顔(柳生篇)〜3〜

パシンッ‼︎


新八君と戦っていた九兵衞さんの手を銀さんが木刀で叩く。
彼女の手からは木刀が抜け空に放り出された。


新八君はその一瞬をついて九兵衞さんに止めを打とうとする。
しかし、そんな新八君の手を相手の大将が叩き彼の手から木刀を離す。


その木刀も空に放り騙された。


銀・新・九・敏)『‼︎』


4人は放り出された木刀を見ると同時に飛び手を伸ばす。



パシッ‼︎


木刀を手にしたのは銀さんと九兵衞さん。
彼女は一瞬新八君を見たが実際には銀さんを狙い木刀を振り下ろした。


しかし、銀さんはそれを知っていたかのようにニヤリと笑うとブンッと身体を捻らせ九兵衞さんに背中を向け木刀の柄の部分で彼女の皿を割った。


皿を割られた九兵衞さんはそのまま倒れる。
そんな九兵衞さんの木刀をひったくり銀さんは新八君に渡す。


だが・・・


悠)「銀さん‼︎後ろ‼︎」


銀)「‼︎」


相手の大将が銀さんを後ろから掴み皿を割ったのだ。
あまりに突然の事なので銀さんは反応ができ無い。


そこへ木刀をもった新八君が現れた。
新八君はスッと木刀を構えると大将の皿をめがけて突く。


大将の皿はパリンと割れる。


敏)「ゴメン・・・負けちった・・・」


こうして恒道館と柳生家の対決は終わったのだった。


近)「勝った・・・勝ったァァァ‼︎」


神)「新八ィィィ‼︎」


悠)「新八君‼︎」


あたし達は嬉しさのあまり戦いをやめ拳を上げる。
近藤さんと神楽ちゃんは新八君の所に駆け寄り何やらや始めた。


本当によかった。
勝ってくれて。
新八君本当によくやったよ。
でも・・・


あたしは九兵衞さんを見る。


九兵衞さんは大丈夫なのかな。
自分の誤ちを深く考えて重たい荷物背負っちやったりし無いかな。
お妙さんと友達やめるとか言い出しちゃったりし無いかな。


そんな心配をしていると銀さんが立ち上がりお妙さんに何か言ってこちらに歩いてくる。

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