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銀魂

第7章 一度した約束は死んでも守れ

おじさんは話し終わると視線を下におろした。


さっきの話からするともしかしてここでライブをやっているお通ちゃんがおじさんの娘さん…?


お)「もう13年前の話だ。あいつは覚えてねぇだろうよ……帰るわ。バラ買ってくんのも忘れちまったしよ。迷惑かけたな」


おじさんは立ち上がり屯所に帰ろうとする。


その時だった。


神)「銀ちゃーん‼︎悠ー‼︎」


神楽ちゃんがライブハウスから走って出てきた。


悠)「どうしたの?」


神)「会場が大変アル。お客さんの一人が暴れ出してポンド発射」


悠)「は?」


銀)「普通に喋れよ‼︎訳わかんねーよ‼︎」


銀さんは神楽ちゃんの顔をガシッと掴む。


神)「いや、あの会場にですね天人がいたらしくて。これがまた厄介な事に食恋族…興奮すると好きな相手を捕食するという変態天人なのです」


お)「…っ‼︎」


おじさんは神楽ちゃんの話を聞いて顔色を変えてライブハウスへ走っていく。


それを見守る私と銀さん。


悠)「銀さん…今回は銀さんに頼んでもいいですか?」


銀)「あぁ。すぐ帰ってこいよ」


悠)「うん」


タッ。


私は会場の外へ。


銀さんはライブハウスへ。


走る。


会場の外へ出ると道に咲いている三本のタンポポを見つけた。


これだ‼︎


私はタンポポを摘み懐に入っていたハンカチで包みライブハウスへ戻る。


ライブハウスの中へ入るともう食恋族の天人は倒されていた。


悠)「銀さん‼︎」


銀)「おー来たか」


悠)「うん‼︎コレ渡してきます‼︎」


私は2人がいるステージに降りる。


悠)「おじさんコレ‼︎」


私はおじさんに先程のタンポポを渡す。


悠)「百万本のバラには及ばないけど後は愛情で誤魔化してください」


おじさんにそれだけを言うと銀さんの元へ戻った。


銀)「良かったな」


悠)「うん‼︎」


これでおじさんの気持ちが伝わるといいなぁ。


私はステージにいる2人を見て微笑む。


銀)「っ…///」


悠)「ん?銀さん?なんか顔赤いですよ?」


銀)「なんでもねぇよ//おら行くぞ‼︎」


悠)「あ、待って‼︎」


私は先に行ってしまった銀さんを追いかけた。

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