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銀魂

第38章 犬の肉球は香ばしい匂いがする

悠)「定春ゥゥ‼︎」


定)「‼︎ アンっ‼︎」


定春はあたしに気がつくとまずはメルちゃんをボートに乗せた。
それから銀さん、新八君、神楽ちゃん。
そして黒駒の勝男を乗せた。


こんなに乗せてボート動くかな?


あたしは疑問に思ったが後ろから定春がボートを押してくれたので楽に陸に上がることができた。


ボートを貸している所に着くと係りの人に2つもボート壊してしまったことに対してお叱りを受けた。
あたしはただただペコペコして謝ることしかできなかった。


はぁ、なんであたし何にもしてないのにこんなに怒られてるんだろ。
でも、身内がやったことだからしょうがないか。


あたしは一回大きくため息をつくと陸に下ろした銀さん達の元へ行く。


悠)「銀さん、新八君、神楽ちゃん。起きてください。こんな所でずっと寝てられると困りますよ」


あたしは一人一人の顔をペチペチやりながら起こしていく。
新八君と神楽ちゃんはすぐ起きたが銀さんは一向に起きない。


新)「銀さん、起きませんね」


神)「もういいネ。こんな奴置き去りにしても自分で帰ってくるヨ」


悠)「そうだけど・・・置いていけないよ。帰るついでに飲みに行ったりしちゃったらたまらないからね。銀さん、起きてください」


あたしはまた頬をペチペチと叩く。
するとやっと銀さんは薄っすら目を開き起き上がった。


銀さんは起き上がるとキョロキョロと周りを見渡す。
そしてボケてるのか知らないが


銀)「アレ?結野アナは?」


とあたしに聞いてきた。


あたしはこの言葉にカッチーンとくる。


今日ここに来てからあたしの事放ったらかして結野アナ結野アナって・・・
さっきまで気持ち切り替えようって思ってたけどもう知らない‼︎


悠)「結野アナは知りません‼︎もうお家に帰っちゃったんじゃないですか⁉︎行こう、新八君、神楽ちゃん」


あたしはフンッと銀さんから顔をそらすと1人でドスドス歩いていくのであった。


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