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銀魂

第38章 犬の肉球は香ばしい匂いがする

〜銀時 side〜


悠)「結野アナは知りません‼︎もうお家に帰っちゃったんじゃないですか⁉︎行こう、新八君、神楽ちゃん」


悠はプクッと頬を膨らませながらそう言うと、俺たちに背を向けながら歩いていく。


え、なんで悠あんな怒ってんの?
俺なんかしたのか?


俺はなぜ悠が怒ってるのかわからなくて頭に?マークを浮かべる。
そんな俺に呆れたのか新八と神楽はため息をついた。


新)「あんな事言ったら悠さん、怒りますよ」


神)「そうアル。銀ちゃんバカネ」


『あんな事言ったら、悠さんが怒りますよ』?


あんな事・・・
あんな事ってもしかして「アレ?結野アナは?」って言った事?


そうなのか⁉︎
え、なに?


悠は結野アナに嫉妬してたの⁉︎
まじで⁉︎


俺は走って悠の元へ行く。
そして、悠の前に顔を出した。

銀)「ゆーうーちゃーん」


悠)「・・・プイッ」


悠は俺を睨むと顔を逸らした。


か、可愛いいいいいい‼︎
何が可愛いってもう全てだろ‼︎


睨んでいるつもりの目付きも俺の位置からじゃただの上目遣いにしか見えねぇし、未だに頬を膨らませてる顔は可愛いし・・・


でも、やっぱり一番可愛いのは結野アナに嫉妬してるところだろ‼︎
あぁ、こういう姿見てるといじめたくなるよな‼︎


俺は悠の顔を両手で包み込み俺の方を向かせる。


銀)「ゆーうーちゃーん。なんで怒ってんのォ?」


悠)「・・・それは自分の胸に聞いてください」


銀)「えー?俺バカだからさぁ、言ってくれないと悠の気持ちわからないんだけどぉ?」


俺がそう言うと悠は視線だけを逸らす。


悠)「・・・・・・ったから・・・」


銀)「え?」


悠)「銀さん、今日ずっと結野アナ、結野アナばっかり言っててあたしの事構ってくれなかったから・・・」


悠は顔を少し赤くする。


・・・かっ


銀)「可愛いなぁぁ‼︎コノヤロー‼︎」


ギュゥゥゥゥ‼︎


俺は悠をありったけの力で抱きしめる。

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