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銀魂

第39章 男ってめんどくさい

それからあたし達はバトルロイヤルを出ると江戸のいたるいたるところを回った。


沖田さんいわく、あたし達に頼みたい依頼とは江戸のおすすめの場所に沖田さんのお姉さんを連れて行って欲しいという事。


それならと、銀さんは色々な場所へとあたし達を連れていく。


因みに沖田さんのお姉さんはミツバさんというらしく、江戸には嫁ぎ先に挨拶するために来たそうだ。


そして夜。
遊び尽くしたあたし達は今、ミツバさんを嫁ぎ先の家に送った所。


ミ)「今日は楽しかったです。そーちゃん、また近いうちに会いましょう」


沖)「今日くらいうちの屯所に泊まればいいのに」


ミ)「ごめんなさい。向こうの家で色々やらなければならない事があって。坂田さんも悠さんも、今日は色々付き合っていただいてありがとうございました」


悠)「気にしないでください。あたし達もミツバさんと色々な場所行けて楽しかったです」


沖)「ささ、姉上。外は寒いんで早く中に入ってください」


ミ)「わかったわ。それじゃぁ、お休みなさい」


ミツバさんは大きな門の戸を開け中に入ろうとする。
そして、言いにくそうに沖田さんの方を向いた。


ミ)「そーちゃん。・・・あの・・・あの人は・・・」


沖田さんはあの人という単語を聞くと冷たい目でミツバさんを見つめた。


沖)「野郎とは合わせねーぜ。今朝方もなんにも言わず仕事に出て意気やがった。薄情な野郎でい」


沖田さんはそれだけ言うとあたし達に背中を向け真選組の屯所へ帰って行ってしまった。


その姿をミツバさんは切なそうに見ていた。


ミ)「・・・仕事か。相変わらずみたいね」


銀)「オイオイ、勝手に巻き込んで、勝手に帰っちまいあがった」


ミ)「ごめんなさい。我儘な子で。・・・私のせいなんです。幼くして両親を亡くしたあの子に寂しい思いをさせないようにと甘やかして育てたから・・・」


ミツバさんは懐かしそうに話しだす。

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