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銀魂

第39章 男ってめんどくさい

ミ)「身勝手で、頑固で、負けず嫌いで・・・そんなんだから昔から1人ボッチ・・・友達なんて1人もいなかったんです。近藤さんに出会っていなかったら今頃どうなっていたか・・・今でもちょっと怖いんです。あの子ちゃんとしてるのかなって。ホントは・・・あなた達も友達じゃないんでしょう?無理やりつき合わされてあんな事・・・」


銀)「あいつがちゃんとしてるかって?してるわけないでしょ、んなもん」


銀さんはめんどくさそうにしながら頭をかく。


銀)「仕事サボるわ、Sに目覚めるわ、不祥事起こすわ、Sに目覚めるわ・・・ロクなもんじゃねーよ、あのクソガキ。一体どういう教育したんですか。友達くらい選ばなきゃいけねーよ。俺みたいのとつき合ってたらロクな事にならねーぜ。お宅の子」


悠)「ちょ、銀さん!!失礼ですよ!!」


あたしは銀さんのあまりに失礼な発言にあたふたする。
すると、ミツバさんはクスクスと笑う。


ミ)「・・・おかしな人。でも、道理であの子がなつくはずだわ。なんとなくあの人と似てるもの・・・」


あの人?
あの人ってさっき沖田さんが顔をしかめたあの人と同じ人なのかな。


そんな事を考えていると明るいライトがあたし達を照らした。


ライトの正体は真選組のパトカーのライトで中から土方さんが出てきた。


土)「テメーら何してんだ。この屋敷の・・・」


土方さんはあたし達・・・特にミツバさんの姿を見ると驚きの目を見開く。


逆に、ミツバさんも土方さんを見ると目を見開いていた。


そして・・・


ミ)「と、十四郎さ・・・ゲホッ!!ゲホッ!!」


バタン!!


悠)「ミツバさん!!」


ミツバさんは苦しそうに咳をすると倒れてしまった。


銀)「オイ、しっかりしろ!!オイ!!」


悠)「ミツバさん!!ミツバさん!!」


あたしと銀さんの声が、夜の空に響いた・・・


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