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銀魂

第39章 男ってめんどくさい

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ミツバさんが倒れた後、あたしたちは直ぐにミツバさんの結婚相手の屋敷の中に入れさしてもらった。
そして、医者を呼び、今はミツバさんの状態を見てもらい終わったところだ。


山)「ようやく落ち着いたみたいですよ。身体が悪いと聞いちゃいたが、俺たちが思っているより状態は悪いようで・・・倒れたのが屋敷の前で良かったですよ、ホント」


土方さんと一緒にパトカーに乗っていた山崎さんが隣の部屋で寝ているミツバさんを見ながら言う。


ミツバさん病気だったんだ。
知らなかった・・・


あたしはキュッと着流しを握りしめる。


山)「それより旦那方はなんでミツバさんと?」


銀)「・・・なりゆき。そんなお前はなんでアフロ?」


山)「なりゆきです」


銀)「どんななりゆき?」


銀さんはボリボリおせんべいを食べながら喋る。
そして、チラッと土方さんの方を見た。


銀)「・・・そちらさんはなりゆきじゃなさそーだな。ツラ見ただけで倒れちまうたァ、よっぽどの事あったんじゃねーの。おたくら」


悠)「ちょ、銀さん・・・」


土)「てめーにゃ、関係ねェ」


銀)「すいませーん。男と女の関係に他人が首突っ込むなんざ野暮ですた〜」


山)「ダメですよ旦那〜ああ見えて副長、純情(ウブ)なんですから〜」


銀さんと山崎さんは何が面白いのかプププと笑う。
そんな2人を見て土方さんは相当頭にきたようで、腰から刀を抜き銀さんに振り下ろそうとする。


土)「関係ねーっつってんだろーがァァ‼︎大体なんで、てめェここにいるんだ‼︎」


山)「副長おちついてェ‼︎隣に病人がいるんですよ‼︎」


山崎さんは懸命に土方さんを止める。
しかし、山崎さん1人では止められそうになくあたしも手伝う。


悠)「そうですよ、土方さん‼︎銀さんなんかの言葉を間に受けちゃだめですよ‼︎銀さんも謝ってください‼︎」


あたし達がそう騒いでいると、ミツバさんが寝ていない部屋の襖がスーッと開き、頭を下げた男性が出てきた。

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