無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

沖）「なんだってんだ。どいつもこいつも二言目には、トシ、トシって。肝心な野郎はどーしたィ。姉上がこんなんだってのに姿も見せねェ。昔振った女が死のうが関係ねェってか。流石モテる男は違うときた」


沖田さんは瞳孔を開かせ近藤さんを見る。


悠）「沖田さん・・・」


近）「・・・・・・やっぱりお前疲れてるみてーだな。寝ろ」


沖）「・・・軽蔑しましたか」


近）「寝ろ・・・」


沖）「邪魔ですかィ、俺は。土方さんと違って」


沖田さんがそういった瞬間、近藤さんは目つきを変えて彼の襟首を掴んだ。


その時・・・



山）「局長ぉぉぉぉぉぉ！！」



かなり焦った顔をした山崎さんが走ってきた。


近）「どうした、山崎。そんなに焦って・・・」


山）「実は、副長が・・・副長が・・・！！」


山崎さんは切羽詰まったような口調で話し始めた。


そんな彼の話を聞いてあたし達は驚きに目を見開いた。



山崎さんいわく、ミツバさんの婚約者蔵場さんは裏で不正武器売買を不逞浪士にしているようだ。


それに感ずいた土方さんは前々から山崎さんと2人で蔵場さんを知らべ上げ、不逞浪士と取引をする日を突き止め、今日（こんにち）その取引が行われるそうだ。


そして、その取引を止めるため土方さんは１人で取引が行われる場所へ行き蔵場さんを倒そうとしていると言う事。


そんな・・・

１人でそんな無茶な！！


近）「山崎ィィィィ！！」


近藤さんは今度は山崎さんの襟首を掴み、ブンブン彼をゆする。


近）「なんで今まで黙っていたァァァ！！」


山）「すいません！！副長に固く口止めされていたんです！！親類縁者に攘夷浪士と関わりのある者がいる事が体内に知れれば沖田隊長が真選組での立場を失うと・・・」


沖）「っ・・・」


沖田さんは山崎さんの言葉さらに目を見開く。
そして、何かを少し考えると走りだそうとする。