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銀魂

第39章 男ってめんどくさい

そんな彼を近藤さんが止めた。


近)「お前は動くな・・・側にいてやれ。それに今のお前では足手まといだ。剣に迷いのある奴は死ぬ」


沖田さんは近藤さんを見つめると口を開いた。


沖)「・・・・・・俺達を信じろってか。冗談じゃねェ。俺は野郎に貸作るなんざごめんこうむるぜ。近藤さん、あんたは俺を誤解している。俺はあんたが思うほど綺麗じゃねェ。人を信じるとかそーいう奴じゃねェんだ。てめーの事しか考えちゃいねェ。いつもアンタ達と一緒にいても溝を感じてた。俺はあんた等と違うって。だから、姉上もアンタもあいつの所へ・・・ドガァァァァ・・・!!」


沖田さんが話をしている最中、近藤さんが彼を殴り飛ばした。


悠)「近藤さん!!」

山)「局長ぉぉぉ!!」


殴り飛ばされた沖田さんはガシャァァァァンと音を立てて銀さんの寝ているベンチへと突っ込んだ。


そして、沖田さんは突っ込んだままニヤリと笑うと、殴られた頬をさすった。


沖)「イテテ・・・随分と俺には手厳しいな。近藤さんは・・・」


近)「そりゃ、お前がガキだからだ。トシがお前と同じことを言ったら、俺ァ、奴も殴ったよ。俺達はそういう仲だろ。誰かだねじ曲がれば他の2人が、ぶん殴ってまっすぐに戻す。昔からそうだった。だから俺達は永遠に曲がらねェ。ずっと真っすぐ生きていける。てめーが勝手に掘った溝なんか俺達は知らねェよ。そんなもん・・・





何度でも飛び越えて何度でもてめーをぶん殴ってやる」



沖)「っ・・・!!」


そういった近藤さんは力強く拳を握りながら沖田さんを見た。


一方、近藤さんの言葉を聞いた沖田さんは何かに気づかされたような顔をする。


近)「そんな連中、長げェ人生でもそうそう会えるもんじゃねェんだよ。俺達は幸せ者だぜ。そんな悪友を2人も得たんだ。総悟・・・俺がもし曲がっちまった時は、今度はお前が俺の事を殴ってくれよ」


近藤さんは沖田さんに背中を向けそういうと、山崎さんと2人で土方さんの元へと急ぐのであった。

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