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銀魂

第39章 男ってめんどくさい

沖)『せめてよォ・・・死ぬ前に一時でも人並の幸せを味合わせてやりてーんですよ』


土)「クク・・・外道とは言わねェよ。俺も似たようなもんだ。・・・ひでー事腐るほどやってきた。挙句、死にかけてるときに旦那叩き斬ろうってんだ。ひでー話だ」


蔵)「同じ穴のムジナ、というわけですか。鬼の副長とはよく言ったものです。あなたとは気が合いそうだ」


土方はその話を聞くと「ふゥ」と一息ついて腰から刀を抜いた。


土)「・・・そんな大層なもんじゃねーよ。俺ァただ・・・








惚れた女にゃ幸せになって欲しいだけだ」



土方は蔵場に刀を向ける。



土)「こんな所で刀振り回して俺にゃ無理な話しだが・・・どっかで普通の野郎と所帯もって、普通にガキ産んで、普通に生きて行ってほしいだけだ。ただ、そんだけだ」


蔵)「・・・なるほど。やはり、お侍さんの考えることは私達下郎にはわかりませんな。撃てェェェェェ!!」


蔵場の声に合わせて、彼の後ろから数人の攘夷志士が現れたと思いきや、土方に向かってバズーカを撃ち放つ。


土方はそれをギリギリでよけコンテナの裏に隠れた。


そして、攘夷志士がバズーカを撃った隙に逃げる蔵場を追う。


蔵場はそれに気が付かず車に乗り込んだ。



蔵)「車を出しなさい」


車はブーンと動きだす。


蔵)「とんだ誤算。やはり野蛮な猿と手を組もうなどと無理な話しでしたか。病院へ行きなさい。あの女、死にかけとはいえ人質位にはなるでしょう」


その時だった。


突然彼の右肩に激痛が走った。
見てみるとそこには、車の天井から蔵場の右肩へえと突き刺さる一本の刀が・・・


蔵)「がァァァァァァ!!貴様ァァァァ!!」


自分の肩に刀を差したのが土方だとわかると蔵場は青筋を立てる。


蔵)「ふ、振り落とせ!!」


蔵場が命令すると助手席に座っていた部下が、窓から身を乗り出して拳銃を向けた。


しかし、そんな部下を何者かが刀でぶっ叩いた。

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