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銀魂

第10章 便所で生まれるものは汚れたものばかり

桂)「無理はせぬがいい。左腕は使えぬうえ肋骨も何本かいっている」


桂は俺から視線をそらしハム子を見る。


桂)「向こうはもっと重症だ。外傷はそうでもないが麻薬にやられている」


銀)「クソガキめ。やっぱやってやがったか」


桂)「というか、貴様はなんであんな所にいたんだ?」


銀)「というか、なんでお前に助けられてんだ俺は。というか、この前のこと謝れこのヤロー」


桂)「というか、お前はこれを知っているか?」


桂は懐から白い粉を出す。


銀)「んだそれ」


桂)「最近巷で出回っている“転生郷”と呼ばれる麻薬だ。嗅ぐだけで強い快楽を得られるが依存性の強さも他の比ではない。流行に敏感な若者たちの間で出回っていたが皆例外なく悲惨な末路をたどっている。我々は今回この事について情報を集めていたんだ…そこにお前が降ってきた。俺の仲間が見つけていなかったらどうなっていた事か…というか、お前はなんであんな所にいたんだ?」


銀)「というか、アイツら一体なんなんだ?」


桂)「宇宙海賊“春雨”だ。銀河系最大の規模を誇る犯罪ゲートだ‼︎」


銀)「宇宙海賊春雨…?」


桂)「あぁ。奴らの主な収入源は非業薬物の売買による利益。それが触手が端末とはいえ地球…幕府にも及んでいる。我々はこれをどうにかしようと思っていたのだが貴様がそれほどやられるとなると相当の相手…オイ、聞いているのか?」


俺は桂の話を途中から無視し近くのハンガーにかけてあった着物を肩にかけた。


銀)「仲間が拉致られた。ほっとおくわけには行かねェ」


桂)「その体で勝てる相手と?」


銀)「…“人の一生は重きにを負うて遠き道を住くが如し”昔なァ徳川田信秀というオッさんが言った言葉でな…」


桂)「誰だそのミックス大名‼︎家康公だ‼︎家康公‼︎」


桂はツッコミをしてくるがあえて無視する。

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