テキストサイズ

銀魂

第12章 飼い主とペットは似る

––––––––––––
––––––––––––––––––


桂さんとエリザベスさんに会って数日後。


私達万事屋はテレビの中継場所へ来ていた。


「変である事を恐れるな‼︎変とはつまりオリジナリティーだ‼︎第1回宇宙で1匹ヘンテコペットグランプリィィィィ」


『イェェェェェェェェェェェェェェェェェェェィィ‼︎』


悠)「本当に来ちゃったよ…」


私は心の中で「はぁ」とため息をつく。


事の発端は桂さんとエリザベスさんに会ったあの後だ。


家に帰った銀さんと私は新八君が出してくれたお茶を飲んでソファーに座っていた。


その時ちょうど神楽ちゃんが見ていたテレビに『第1回宇宙で1匹ヘンテコペットグランプリ』と言う内容でCMがやっていたのだ。


最初はどーでもいいように見ていたけど最後の最後に司会者が言った「豪華商品」に目がくらみこの大会に出る事になった。


「ではまず最初は新宿歌舞伎町から来ていただきました宇宙生物定春君と坂田さんファミリーです」


パチパチパチパチ〜と観客が拍手をする。


「えーとこちらの坂田さんに食いついて離れないのが定春君?っていうか大丈夫ですか?」


銀)「大丈夫ッスよ。定春は賢い子だからちゃんと手加減してますからね〜」


何もないように話す銀さん。


だけど銀さんの頭から大量に血が出ていた。


新)「ぬわぁぁ‼︎神楽ちゃん早く定春止めてよ‼︎神楽ちゃんの言う事しかきかないんだから‼︎」


神)「ウ、ウン」


神楽ちゃんはとてもカッチコチな歩き方で歩く。


神)「定春ぅぅ‼︎メッ⁉︎晩御飯抜きにするアルヨ‼︎」


新)「オメーも抜きにされてーのか⁉︎」


緊張しすぎてテレビのカメラマンと定春を間違えた神楽ちゃんに突っ込む新八君。


悠)「…なんだか物凄く先が思いやられるんですが」


私はまたもやため息をつく。


「……えーペット以上に個性的な飼い主さん達みたいですね。では、次の参加者を呼びたいと思います‼︎どーぞ‼︎」


司会者の声と共に次の参加者が出てくる。


私達はその参加者を見て固まった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ