テキストサイズ

銀魂

第14章 事件は悪い奴が起こすんじゃない はしゃぎすぎた奴が起こすんだ

銀)「あん?戦っつっても俺はそんな大層モンじゃねーよ。二十年前天人が来た頃は侍も派手にやってたよーだが俺ァその頃はまだハナタレだったしよーその後十数年は各地で散発的に侍がゲリラ戦してただけさ。まぁそれでも沢山仲間達が死んじまったがな」


平)「…敵をとろうとは思わんのか?」


銀)「あ?」


平)「死んでいった中にかけがえのない者もいただろう…そいつらのために幕府や天人を討とうと思った事はねーのか?」


銀)「じーさん。あんた…」


平)「んじゃ俺はいくぜ。メンテナンスがまだ残ってるからな」


平賀さんはお金だけ置いて行ってしまった。


銀さんは平賀さんが行った方を鋭く見つめている。
まるで何かを察したように。


悠)「…銀さん。私達もそろそろ行きましょうか?」


銀)「そうだな」


私達も屋台の人にお金を払い屋台を出た。


それから私と銀さんは色々な屋台を見た。


綿菓子にりんご飴。
たこ焼きやお好み焼き…


どれも美味しくてとても満足した。


悠)「銀さん。あ、あのおトイレ行ってきてもいいですか?」


銀)「あぁ。いいぞ。ここで待ってるから行ってこい」


悠)「はい‼︎」


私は銀さんを一人その場に残しトイレに急いだ。




〜銀時side〜


悠がトイレに行って数分後。


空にドーンと綺麗な花火が放たれた。


じーさんのカラクリ芸ってこれか?
すげーじゃねーかよ。


俺は花火に釘ずけになる。


その時だった。


?)「やっぱり祭りは派手じゃねーと面白くねェな」


銀)「‼︎」


後ろに現れた殺気に俺は反射的に木刀を抜こうとする。


だが、後ろの人物の方が一瞬早く俺の腰辺りに真剣を当ててきた。


?)「動くなよ」


銀)「……」


?)「クク。白夜叉ともあろうものが後ろを取られるとはなァ。銀時ィ、テメェ弱くなったか⁉︎」


その男…


高杉晋助はあざ笑うかのように言う。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ