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銀魂

第14章 事件は悪い奴が起こすんじゃない はしゃぎすぎた奴が起こすんだ

平)「三郎ォォ‼︎バカヤロー‼︎なんでオメー撃たなかった‼︎」


平賀さんは三郎を揺さぶりながら言う。


三)「……オ…親父…油マミレ…ナッテ楽シソーニ…カラクリ…テルアンタ…好キダッタ…マルデ…ガキガ泥ダラケ…ハジャイ…デルヨウナ…アンタノ姿…」


私は途切れ途切れに話す三郎を見て眉をひそめる。


平)「…なんだってんだよ…どいつもこいつも。どうしろってんだ⁉︎一体俺にどーやって生きてけって言うんだよ‼︎」


平賀さんは膝をついて嘆く。


そんな平賀さんの近くへ私は歩く。


悠)「長生きすればいいと思います」


平)「………」


悠)「長生きして泥ダラケの子供見たいにカラクリいっぱい作って…そうすれば天国にいる息子さんも喜びます」


私はそれだけ言うと銀さんと新八君と共にその場を去った。











万事屋へ帰る途中、私は気になっていた事を銀さんに思い切って聞いてみた。


悠)「銀さん」


銀)「ん?なんだ?」


悠)「あの男の人…昔銀さんとなにかあったんですか?」


銀)「………」


銀さんは何も言わないまま前を見据えていた。


き、聞いちゃいけないこと聞いちゃったかな?



悠)「あ、えっと言いたくなきゃ言わなくて全然大丈夫ですから無理して言わなくて…銀)「仲間だ」え?」


私は銀さんから放たれた言葉に固まる。


銀)「昔一緒に戦った仲間だ。まぁ色々あって変わっちまったがな」


悠)「そうなんですか…」


じゃぁ桂さんや坂本さんとも仲間なのか…。
あの2人は丸くなった感じだったけどあの男の人は違ったな。
まるで全てを憎んでいるような目をしていた。


その理由も銀さん知ってるのかな。
知りたい気がする…


でも今はやめておこう。
まだ知るのは早い気がする。


それと…


悠)「銀さん銀さん」


銀)「ん?今度はなんだ?」


悠)「私、銀さんの仲間です。だから…だから辛かったら辛いって言ってください。いつでも肩貸します」


いつだってそうだ。
銀さんは人に肩を貸すけどその逆は無い。
そんなだといつか倒れてしまう。
だから私が銀さんに肩を貸してあげたい。


私はそんな思いを込めて銀さんを見た。

銀)「……そうか。わかったよ」


銀さんはそう言って笑った。

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