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銀魂

第15章 コンプレックスがデカイ奴は成す仕事もデカイ

近)「いや、さっきから我慢してたんだ。でも怖くてさァ」


神)「ほら行くヨ」


土)「オイィ。あんたそれで良いのか!?あんたの人生それで良いのか!?オイ!!」


土方さんの叫びに目もくれずトイレに行く2人。


それがなんだかおかしくて笑ってしまった。


土)「テメーら頼むからこの事は他言しねーでくれ。頭下げっから」

新)「・・・なんか相当大変見たいですね。大丈夫なんですか?」


土)「情けねー話だ。まさか幽霊騒ぎごときで隊がここまで乱れちまうとはな。相手に実態があるなら刀で何とかするが無しと来ちゃァこっちもどう出ればいいのか全く見当も付かねェ」


土方さんは困ったようにタバコの煙を吐く。


銀)「え?お宅幽霊なんて信じてるの?痛い痛い痛い痛い痛いよ~お母さ~ん。ここに頭怪我した人がいるよ~」


悠)「ちょ、銀さん!!」


土)「お前いつか殺してやるからな」


ふざける銀さんに額に青筋を立てながら言う土方さん。


まァ、あんな風にバカにされたら誰でも怒るよね。


沖)「まさか土方さんも見たんですかィ?赤い着物の女」


土)「わからねェ。・・・だが妙なモンの気配は感じた。ありゃ人間じゃねェ」


新)「赤い着物の女か・・・」


新八君は顎に手を置き何かを考えるそぶりをする。


悠)「何か知ってるの新八君」


新)「実は僕が通っていた寺子屋で一時期そんな怪談が流行ったんですよ」


悠)「え?そうなの?」


新)「はい。確か・・・夕暮れ時に授業が終わった子供たちが寺子屋で遊んでいるともう誰もいない校舎に赤い着物を着た女の人がいるんだって」


あたしは新八君の話がだんだん怖くなってきてゴクリと喉を鳴らす。


新)「それでね、なにしてるんだって聞くと・・・近)「ぎゃァァァァァァァァァァ!!」

悠)「ビクゥゥゥゥゥ!!」


いきなり聞こえた近藤さんの叫び声に驚いてあたしは銀さんに思いっきり抱きつく。


ハッ!!
しまった!!

驚いて思わず銀さんに抱きついちゃった!!


銀さん迷惑してるよね!?


あたしはゆっくり銀さんを見上げた。


そこにはニッタリと笑った銀さんの顔があった。

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