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銀魂

第15章 コンプレックスがデカイ奴は成す仕事もデカイ

銀)「どうしたの悠ちゃ~ん。銀さんに抱きついたりしちゃって」


あたしは銀さんのニタニタ顔にムッとしてパッと銀さんから離れた。


悠)「別にどうもして無いです!!早く近藤さんの所に行きますよ!!」


あたしは近藤さんの叫びを聞いてすぐさまトイレに向かった土方さん達を追う。


トイレにつくと皆固まって1つの個室を見ていた。


ど、どうしたんだろ。
そんなに近藤さんとんでもない事が起こったの?


あたしは佇んでいる土方さんの後ろから近藤さんを見る。


そこには頭を便器に突っ込んだ近藤さん。


悠)「どーしてこうなるの・・・?」


あたしは思わずそう呟いた。


それから土方さんと銀さんとで近藤さんを自室まで運び布団で寝かせた。


近藤さんはずっと「赤い着物を着た女・・・」と呟いている。


新)「銀さんコレもしかしたら本当に赤い着物を着た女が出たのかもしれませんよ」


銀)「何言ってんだお前。俺ァ幽霊なんて信じねェ。ムー大陸はあると信じてるがな。って事でこんなアホらしい事に付き合ってらんねェから帰るぞ」


銀さんは立ちあがる。


悠)「銀さん銀さん」


銀)「あ?なんだ?」


悠)「これなんですか?」


あたしは銀さんに繋がれた手を見る。


つか、よくよく見たらあたしだけじゃなくて神楽ちゃんの手も繋いでるじゃん。


銀)「オメェらが怖いだろーと思って繋いでやってんだよ」


神)「銀ちゃん手ェ汗ばんでて気持ち悪いアル」


神楽ちゃんは不満そうに言う。


沖)「・・・あ、赤い着物の女!!」


沖田さんがそう言うと銀さんは物凄い勢いで近くの押し入れの中に入った。


新)「銀さん、なにしてるんですか?」


銀)「いや、あのムー大陸の入口が・・・」


沖)「旦那。もしかして幽霊が・・・」


銀)「な、なんだよ・・・」


沖田さんは何かを察したような目で銀さんを見る。


そして土方さんの方を見た。

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