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銀魂

第2章 天然パーマに悪い奴はいない

妙)「確かに貴方の言う通りよ。こんな道場護ったって良い事なんて何もない。苦しいだけ…でもね私、捨てるのも苦しい。もう取り戻せないものと言うのは持ってるのも捨てるのも苦しい。どうせどっちも苦しいなら私はそれを護るために苦しみたいの」


そう言った妙さんの顔は笑っていたけどなんだか悲しそうに見えた。


お妙さん…
そんなにこの道場のこと・・・


天1)「聞き分けのいい娘じゃな。よし、早速・・・悠)「ちょっと待ってください。あたしも行きます」


あたしは天人の前にずいっと出ていう。


銀)「え、悠ちゃん?なに言ってるの?」


銀さんがオロオロしながらあたしに訪ねてくる。
そんな銀さんにあたしは大丈夫という視線で銀さんを見た。


天1)「ほう。お前さんも行ってくれるのか。ほなじゃぁ行こうか」


あたしとお妙さんは天人の後についていき車に乗りこむ。


すると、お妙さんがコソコソとあたしに話しかけてきた。


妙)「悠さん。なんであなたまでいきなり行くなんて・・・もしかて悠さんもお金に困ってるの・・・?」


悠)「困ってるっていえば困ってるんですが・・・今はお金はどうでもいいです」


妙)「じゃぁなんで・・・」


悠)「なんでって、そんなのお妙さんと新八君を助けるために決まってるじゃないですか」


妙)「え・・・」


お妙さんは目を見開きながら口を押える。


悠)「あたしさっき思ってんです。お妙さんは道場と新八君を護るためにこんな天人についてきたんでしょう?でも、新八君が悲しんでいるなら護ったことにはなりません。だからあたしが二人をどうにかして護りたいと…そしたら体が勝手にうごいてました」


妙)「悠ちゃん・・・」


悠)「それに、きっと銀さんも助けに来てくれますよ」

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