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銀魂

第16章 恥ずかしがらずに手を上げて言え

そこには新八君の他にも金髪のリーゼントの髪型をした男の子がお腹に数種類の整髪料を隠して立っていた。


悠)「新八君?」


新)「悠さん・・・」


悠)「その子もしかして・・・」


新)「はい、そうです」


新八君はそう言うと悲しそうな目で男の子を見た。

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銀)「高屋八兵衛、16歳。新八と同じ年か。いい年して恥ずかしくねーのか?母ちゃん泣くよお前。大体オメーこんなにたくさんの整髪料どーするつもりだったんだ?心配しなくても決まってるよ。お前自信持て!!」


男)「コレ全部俺が使う訳ねーだろーが!!」


あれからあたし達は男の子を裏の事務所に連れて行き万引きをしようとした理由を聞いていた。


新)「・・・タカチン、なんでこんな事。タカチンこんな事するような奴じゃなかったじゃないか」


新八君、高橋君の事あだ名で呼んでる。
って事は、友達なのかな?


タ)「うっせーよ。あれから何年たったと思ってんだ?俺はオメーの知ってるタカチンじゃねェんだよ!もういいから奉行所でもどこでも連れて行きあがれ!貼り付け獄門上等だコノヤロー!!」


万引きをしたのに偉そうな態度をとるタカチン君にあたし達は呆れて顔を見合わせる。


新)「銀さん、悠さん・・・お願いがあります。今回だけでもタカチンを見逃してはくれませんか?」


新八君は先ほどのように切なそうな顔をして言う。


悠)「銀さん。今回は許して上げられませんかね・・・?」


銀)「もうやらねェってんだったら俺ァいいけど・・・」


悠)「と、言う事だから今回は見逃すことにするよ。だからもうこんな事はしないでね?」


タ)「・・・さぁな」


新)「あ、待ってタカチン!!」


事務所から出て行くタカチン君を追って新八君をも出て行ってしまった。


それからしばらくしてお妙さんがコンビニにやって着た。


妙)「タカチンコ?誰それ?」


新)「いや、タカチンコじゃなくてタカチンです。本当に覚えてないんですか?」


妙)「昔の事は忘れたわ。あたし前だけ見て生きて行く事に決めてるの」


お妙さんは笑顔で誤魔化しを言う。

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