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銀魂

第16章 恥ずかしがらずに手を上げて言え

妙)「そんな事よりみなさんに差し入れ持って来たんです。みなさんで食べて」


神)「ヒャッホーウ!!姉御おおお!!」


銀)「なになに?食いもの?」


銀さんと神楽ちゃんはお妙さんの持ってきたお弁当箱を開ける。


そのお弁当箱の中身はお決まりの黒い物体・・・『ダークマーター』が入っていた。


2人は『ダークマーター』を見るなり逃げようとする。


だが、あっけなくつかまってしまった。


妙)「さぁ、悠ちゃんも新ちゃんもこっちに着て食べなさい」


悠)「え、いやあたし達はお腹いっぱいだから大丈夫ですよ。ねぇ?新八君?・・・新八君?」


あたしは呼んでも応答が無い新八君の方を向く。


新)「・・・姉上、確か『舞流独愚』って言えばここらで一番タチの悪い連中ですよね?窃盗だの傷害だの平気でやる連中だって・・・」


悠)「もしかしてその連中にタカチン君が?」


新)「はい、そうみたいです」


新八君はギュッとこぶしを握る。


新)「タカチンがああなったのは僕のせいなんです。彼が一番困ってる時僕は助けてあげなかった。突き放してしまったんだ」


新八君は自分が寺子屋に通っている時の話をした。


新八君が言うには授業中タカチン君が脱糞し、助けを求めたのに無視して寝たふりをしてしまったらしい。


確かにタカチン君一番困ってたかもしれないけどそれ無理じゃない?


脱糞した友達をどうやって助ければ良いの?


助け方があるのなら教えて欲しいんですけど・・・


新)「僕はあの時どうやったらタカチンを助ければよかったんだろう」


新八君はため息をつく。


妙)「新ちゃん。顔を上げなさい」


新八君はお妙さんに言われ顔を上げる。


妙)「いい?新ちゃん。友達が泣いている時は一緒に泣けばいい。友達が悩んでる時は一緒に悩んで頭抱えてあげればいい。友達が脱糞した時は貴方も脱糞しなさい。そして、もし友達が間違った道に進んだ時は・・・その時は友情を壊しても友達を止めなさい。それが真の侍の友情よ」


お妙さん・・・
とても良い事言ってるけど途中の脱糞はいらないんじゃない?


あたしは友達が脱糞しても出来そうにないかも。


あたしはお妙さんの発言に苦笑いする。


だが新八君の心には何かが響いたらしくキリッとした顔になっていた。

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